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Re: 魔女守り! ( No.154 )
日時: 2011/11/19 18:43
名前: 由羽 (ID: mOKQW.49)
参照: 長距離走とかマット運動とか消えろー!

 春よ来い! ……か……。
 はーあ、とため息をつく。
 授業も訓練も、もうこれからはなく、あとは夕飯の時間になり、食堂が開いて夕食を食べるだけだ。
 あー、暇。
 ぼすん、とベッドにダイブした。

「あたし、そう思えば恋愛らしい恋愛、したことなかったかも」

 最後の恋は、小学二年生のころ、当時二十歳だった従兄にあこがれっぽい感情を持っただけだ。

「あー、あー、ダメダメ。なんかあたしらしくない思考。やめやめ」

 ブルブルと頭を振り、頭の中を埋め尽くしていたハートを振り落す。
 それからゴロン、と仰向けになる。

「そうだ、今日の夕飯のこと考えなきゃ。今日は焼肉定食でも食べよう! 昨日は干物定食だったしー」

 そうと決まれば、と、チラリと時計を見る。
 現在六時半。食堂は六時四十分からなのだが、のたのた歩けば十分もつぶせるだろう。
 よし、とベットから飛び上がる。

「アネモネ誘っていこ」

 アネモネの部屋は近い。
 ドアを出て、約五秒で着いた。

「アネモネー。来たぞー。飯いこー」

 ドンドン、とノックをしたが出てこない。

「留守か? 風呂か? トイレか?」
 
 ドアノブをまわしてみると、あっけなく回転する。
 しっかり者のアネモネのことなので意外なことだ。

「不用心。あたしでも鍵はかけるよ」

 入るよ、と暗い部屋に声をかけ、ノゾミはアネモネの部屋に入り込んだ。