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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 魔女守り! ( No.157 )
- 日時: 2011/11/19 18:44
- 名前: 由羽 (ID: mOKQW.49)
- 参照: 長距離走とかマット運動とか消えろー!
きちんと整えられた玄関で靴を脱ぐと、恐る恐る部屋に上がった。
とりあえず、正面のドアに手をかける。
「あたし、アネモネの部屋なんて入ったことないんだよな。失礼しまーす」
かちゃり、とドアを開けると、「電気付け」と天井を向いて唱える。
かっ、とほんのり黄色い蛍光灯が付く。
一瞬くらっとしたが、とにかく部屋を見てみた。
「お、乙女な部屋」
ピンクのカーテン、白いテーブル、小さいテレビ、机の上にはテディベアとともに勉強道具が乗っている。そして——、
「……手紙? あ、ユエルからだ。ん?」
ユエルのかわいらしい花柄ピンクの封筒に隠れて、薄茶色のシンプルな封筒が顔を出していた。
「魔女狩り本部……面会のお知らせ……?」
なんだ、これ。と、不審に思い、手で開けたらしく、ギザギザな切り口を開けた。
「……拝啓、アネモネ様……? 今月の十三日、面会が許可されました……?」
面会……。誰と……?
「ルナ・スティーブ……」
知らない人だ。
だが、
「なんでアネモネが面会……?」
ノゾミが封筒を持って固まっていると、背後から「何してんのよ」と、いつもの声が聞こえた。
後ろを向くと、赤と紺のジャージを着て近くのコンビニの袋を持ち、眉間にしわを寄せた、アネモネの姿があった。
「……あはは……」
てへ、とかわいくべろをだし、ごまかしてみるが——、
何やら嫌な雰囲気は、ぬぐえなかった。
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