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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 魔女守り! ( No.20 )
- 日時: 2011/11/19 17:40
- 名前: 由羽 (ID: mOKQW.49)
「失礼します」
クロがおねねさんの部屋に入ったころには、ノゾミとおねねさんが意気投合していた。
「ええー? 火蘭、この紅がまたいいんですよー」
「いやあ、あたしはピンクのが好きねぇ」
「ピンクの火蘭なんて嫌ですー」
ふたりは会話に花を咲かせており、クロのことなどこれっぽっちも気が付いていないようだった。
「……」
クロはノゾミの頭の上に咲いたお花を引っこ抜いてみた。
「はっ、おねねさん、それで、要件とはっ!」
「…………」
「あ、クロいたの? さっさと話しかけなさいよ」
クロは黙って肩をすくめた。
「ああ、ノゾミちゃん、実はね、さっき魔女狩りの教官さんに聞いてみたのよぅ、あたしが言った案」
「はい」
「そしたらねぇ、『じゃあ五件だ。五件で戻ってこい』って言ってたのよぅ」
「……ということは、五件、事件を解決したら魔女狩りのほうに戻っていいんですか?」
「そういうことねぇ」
おねねさんが手をひらひらさせて、
「そういえば、あなたたちの班は『魔女守り班特別班』よぅ」
「特別班……」
そうよぅ、と言って、ああそうだぁ、とまたおねねさんは手を叩く。
「今ちょうど依頼が来たのよぅ。行ってもらおうかしら」
おねねさんの一言に、ノゾミはよっしゃ、とガッツポーズをした。
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