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Re: 魔女守り!【人気投票実施中!来てねー!】 ( No.219 )
日時: 2011/11/19 18:55
名前: 由羽 (ID: mOKQW.49)
参照: 人気投票開催中!!  新スレ立てたいです

「ここに来たのは、おねねさんの忠告を伝えに来たんです」

 クロが、人差し指を立てて、いつにもまして真剣な表情で言う。
 相変わらずボーっとしている頭で、アネモネははてなマークを出していた。

「で……? 忠告って……?」

 はいはいはいあたし言いマース! と、ノゾミが手を上げ、乱入してきた。
 怪訝そうな顔をしたクロを押しのけ、真剣な顔で言う。

「魔女狩り本部が発表したんだけど、魔女通り魔、いるでしょ? そいつの活動範囲が、ここ、魔女守り周辺だと推測できるそうなの」

 だからなんだ。と、反論をしようとしたが声が出ない。さっき笑ったせいで、熱がまた上がったらしい。

「で、通り魔は三日おきに起きているから、今日も、たぶん決行されるって、言ってた」

「ですので、夜、ふらふら出歩くな、と」

 最後に締めくくられたので、ノゾミはクロに攻撃をし始めた。最後はかっこよく決めたかったのだろう。

「まあ、その風邪じゃ、出歩きたくても出歩けないよね。じゃあ安心だ。あたし、まだいたほうがいい?」

 最後の質問に、ふるふると小さく首を振る。

「クロは?」

 大きく首を振る。

「……男女差別だ……」

 壁に手をつき、泣き始めたクロを引きずり、じゃあねと一言言って、ノゾミとクロは蹴破ったドアを踏んづけて、部屋を出て行った。

「……ドア……、直していけよ……」

 一人になって部屋で、アネモネはもっともな意見を口にした。