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Re: 【もうすぐ四章終わり】魔女守り!【人気投票実施中!】 ( No.243 )
日時: 2011/09/30 21:18
名前: 由羽 (ID: Lay1j2X4)
参照: 早く十月三十日になんないかな!


「でさ」

 クロが飛ばす水に苦戦しながら、ノゾミはアネモネに聞いた。

「今更ながら、その人だれ?」

 指差したところにいたのは——、
 ルナだ。

「へ?」

 アネモネは動揺が悟られないように、後ろを向きながら言った。

「だから!」

 いらだつノゾミは、飛んできた通り魔の鼻の上をひじ打ち。
 きゅう……、とダウンする通り魔。

「その、なんか年上のお兄さんだっつの!」

 倒れた通り魔の上に足を乗っけて怒鳴るノゾミ。

「知らないって言ってんでしょ!?」

 通り魔をけって反論するアネモネ。

「あのー……」

 元に戻ったクロの止める声などお構いなしだ。
 熱が入ってきたノゾミは、ぐりぐりと足を回す。
 ぐえっ、という声が聞こえていないのか、ヒートアップ。
 それに対抗するかのように、アネモネは蹴るスピードを早める。

 見かねたクロが、二人を押して、止めた。

「ストップです! まず、通り魔を捕まえましょう!」

 今その存在に気が付いたとでもいうように、
「ああ、いたの」と、ノゾミが言う。

「ひどいですね……今の女子は、僕たちの止められないほど成長しています……それはそれはたくましく……」

 クロの小さな声が、二人の怒りを上げた。