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Re: 【最終章突入!】魔女守り!【人気投票実施中!】 ( No.259 )
日時: 2011/11/19 19:11
名前: 由羽 (ID: mOKQW.49)
参照: 早く十月三十日になんないかな!

 総理殺害予告。
 警察は、テロである可能性が高いと、言っていた。
 だが、大事なパレードを潰すわけにもいかない。
 なので、警察と魔女守り、そして魔女狩りの三つの組織が、総理の警護に当たったというわけである。
 現在、魔女守りは二人一組で、パレード周辺の警備をしている。
 犯人たちにばれないように、私服で、だ。

「あ、クロ。あたしたちの警備の時間、もうすぐだ。早く行こう」

 え、テロなんて怖いです、と、弱気に呟くクロに、ノゾミは凸ピンをして、引っ張って食堂を出た。

 ☆ ☆ ☆

「はい交代。あたしたちの分おしまーい。さっさと帰ってシャワー浴びよう。人ごみって苦手なのよね」

 ノゾミたちが付いたとたんに騒ぎ立てるアネモネ。
 ばれるじゃん、黙れー! と、ノゾミは無理やりアネモネの口を閉じる。

「ふぁふぁっふぁ!」

「え? わかった? ならいい」

「なんでそれで通じるんですか言葉っ!」

 クロがツッコミ終わらないうちに、アネモネは手を振って、魔女守り本部へと帰って行った。

「……何あいつ」

 あきれたとき——。
 クロが、ノゾミのトップスを引っ張った。

「……あの三人組、怪しくないですか」

 クロが指差したのは、道路の向こうに、車に寄り掛かって何やら話し込んでいる三人組だ。
 一番ガタイがいい、リーダーらしき人物は、手に何かを持っている。

「なに、あれ。よし、コンタクトの度が六のあたしの視力を、なめんなよー!」

 そう意気込み、目を細めてみてみると——。
 黒い、四角い、機械のようなものだった。

「うん、あれは——」

 爆弾のスイッチ。

「ノゾミさぁぁん! 職質ですよあれは!」

「えっ!? 魔女守りにも職業質問なんてあったの!?」

「あるってことにしておきましょう」

 そう言い、クロは走り出した。