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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 【最終章突入!】魔女守り!【人気投票実施中!】 ( No.260 )
- 日時: 2011/10/03 17:22
- 名前: 由羽 (ID: Lay1j2X4)
- 参照: 早く十月三十日になんないかな!
「あのー。お手数ですが、職……」
低姿勢で話しかけるクロ。その言葉を言い終わらないうちに、相手はクロに蹴りをお見舞いしていた。
「敵とみなすッ!」
その光景を見たノゾミが、火蘭の引き金を引く。
ごうっ、と、大きな火が飛び出る。
「クロ、しゃがんで加勢!」
「わかりました!」
すっ、としゃがみ、水龍を引き抜く。
宙を引き裂くと、そこから鋭くとがった水が、無数に出てくる。
その中の一つが車に当たり、タイヤをパンクさせる。
「俺の車っ!この、糞ガキがっ!」
リーダーの男が、灰皿を取り出す。
こんなんに当たったらさすがのあたしでも死んじゃうぞ!
身の危険を感じたノゾミは、灰皿に向かって火を放つ。
玉のような細かい炎を何度も連射し、灰皿を狙う。
当たるぞ、と思ったとき、男がしゃがむ。
それを狙ったのか、クロが剣を振る。
宙から出たナイフのような鋭い水は、見事に灰皿をとらえた。
「……やるな、ガキんちょ」
「中等部二年ですよ。僕は」
「あ、あたしもそうだし!」
バチバチと、火花を飛ばす三人。
と、その後ろから——、
「おいおいおい、背中ががら空きなんだよ!」
声がし、肩に鋭い痛みが広がった。
そして、クロが後ろを振り向こうとしたときに、「ぎにゃっ!」と悲鳴が上がる。
「おねんねしな、お嬢ちゃんたち」
ひどいだみ声とともに、二人の意識が途切れた。
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