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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 【最終章も中盤へ!】魔女守り!【人気投票実施中!】 ( No.288 )
- 日時: 2011/10/20 20:10
- 名前: 由羽 (ID: G7LV.DWD)
- 参照: http://ncode.syosetu.com/n7429x/
「……いないわね、ノゾミとクロ……」
「なんで車の下探してるんだ? ユエル」
「だってクロなら隠れそう……って珍しいね、クオリラ君が自分から話しかけてくれるなんて」
「俺だって話すさ。それに、サーシャが一生懸命で、俺に構ってくれる気配がないし、な」
彼の目線の先に、たくさんの後輩たちを巧みに動かす、サーシャの姿があった。
「ふうん。ご主人様離れってところね」
「いや、離れたらだめだと思うぞ……」
冷静な彼のツッコミを聞いて、恋愛フラグは立たないと見たユエルは、踵を返した。
「あ、ユエル? どこ行くんだ?」
「決まってるでしょ。違うところよ。何か手がかりがあるはず……」
その時、「GPS機能で特定できたっ!」という声が上がった。
ユエルは、その声のもとに駆け寄る。以外にも、声の主は陽光だった。
「陽光!? どこ、どこにいるのっ!?」
「ここの近くだ……本当に、目と鼻の先……あのビルだ」
陽光がさしたところには、言われないと気が付かないような、地味なビルだった。
そこにノゾミたちはいるらしい。
「突入しましょう」
す、と音もなくクオリラのもとに来たサーシャが、感情が入った声で言う。
「そうに決まっているだろ……おい、行くぞ」
勇ましく歩き出した陽光に、その場にいた全員が、彼の成長を感じた。
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