コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 【キャラ人気投票結果!】魔女守り!【ついに参照千突破!!】 ( No.299 )
日時: 2011/10/31 20:01
名前: 由羽 (ID: aU3st90g)
参照: http://ncode.syosetu.com/n7429x/


 わからないことばかりだった。
 自分は、三年間も昏睡状態だったのか——?
 確かに、象徴ともいえる短めのボブヘアーはセミロングの長さになっているし、髪が長くなったからか、ストレートになっていた。

「クロに感謝しなさいよ。あんたが水中で爆発してから、飛び込んで救出して、しかも一日も堪えずにお見舞いに来てたのよ。ったく、親ばかっていうかなんて言うか」

 大人の女性になったアネモネは、ため息をついた。
 三年後、ということは、ノゾミは十七歳、アネモネは十八歳だ。

「ほら、クロにお礼」

 アネモネが背中を押したのは、黒いねこっけの、背が高い男子。
 こいつが、クロ——? 椅子に座っているからよくわからないけど、おそらく、百七十五は超えているであろう。

 ま、男子なんてそんなものか……?

「いいですって。ノゾミさんが起きたら、それでいいですし」

 相変わらずの高めの声で、笑いながら言うクロは、頭を掻いた。

「おねねさんが、話があるそうですよ。アネモネさん、少し、席を外してくれませんかね?」

 クロの問いにアネモネは快くうなずき、席を立った。
 彼女と入れ違いに、三年前から変わっていない、おねねさんが入ってきた。

「お久しぶりね。ノゾミ・ダリアス」

 何故、おねねさんだけは何も変わっていないのだろうか……?
 もともと混乱していた頭が、ショートし始めた。

「あ、おねねさんは大人ですので、あまり変わらないのも当たり前です」

 見透かしたようなクロの答えに、ノゾミはうなずき、おねねさんの言葉を待った。

「……ところで、あなた、三年前の約束は覚えているわよね……?」

「約束……?」

「五つ、事件を解決したら、魔女狩りに復帰するって約束」

「……ああ、しましたね……」

 うんうんとうなずくノゾミに、おねねさんはにこりと笑い、

「クロは、あなたの答えを待っていたのよ。あなたが何と答えようが、僕はノゾミさんのパートナーですし——って」

 にやにやと笑うおねねさんに、クロは赤面。
 それから、ノゾミのほうにむき、真剣な表情。

「さて、あなたの答えは——?」

「あたしの、答えは——……」