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Re: 魔女守り! ( No.47 )
日時: 2011/11/19 17:51
名前: 由羽 (ID: mOKQW.49)

「いいですか、音を立てないで下さいよ。それと、突撃は僕の合図があってから……」

「……その一歩下がった距離、やめてよ。ヘタ——」

 っと、とノゾミは自分で自分の口をふさぐ。
 大きく育った草むらの陰で出るタイミングを疑っているのだ。
 だが、クロはいつでもヘタレなわけで。それはかっこいいセリフを言った後も同じで。
 ノゾミより一歩下がっているのだ。
 だが、ヘタに「ヘタレ」とつっこんで、こんなところでクロを怒らせたらみんなにばれておしまいだ。

「ヘタ?」

「な、何でもない」

 ノゾミがあわてて前言撤回した時。

「儚花、第一の舞、夢花」

 アネモネの凛とした声が聞こえた。

「あ、アネモネ」

「雷風、第二の乱、雷来!」

「ん? ライジー先パイ?」

 二人の声が聞こえる。

 ふうん、あの二人の技か。見てやろうじゃないの。

 野次馬精神で草むらをかき分け、観察モードに入った。