コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 魔女守り! オリキャラ募集中! ( No.51 )
- 日時: 2011/11/19 17:57
- 名前: 由羽 (ID: mOKQW.49)
注:>>47の続きです。
アネモネの剣の第一の舞、夢花を受けた強盗は、すぐに目がトロン……、としてきた。
それから、あっちにこっちに、地に足がついていないふらりとした足取りで、少し歩き——、
ぺたりと倒れた。
まるで、酔っぱらったような、足に骨がない動きだった。
「夢花の能力は心地よい夢を見させること。お休み、強盗さん」
アネモネの声が合図となったのか、強盗はすうすうと寝息を立てた。
「っ、おい、起きろよ!」
仲間であろう大柄な男性が耳元で大声を出すが、ぐうぐうといびきをかき始めた。
「はあ、その人、約半日は起きないわよ。はい、強制連行」
「っ、こんなガキに倒されるなんてなあ」
ふ、と鼻で笑う。すると、
「……おいお前、俺の雷風受けたか?」
ライジーが怒りを押し殺した声で言う。
「はっ、受けてないぞ。お前の銃は偽物か?」
へらへら笑いながら、ライジーに襲い掛かる、大柄な強盗。
「……雷来は時間差でな。ほら見ろ。黒い雲がお前に天罰を下してきたぞ」
はあ? と空を見る。すると——。
黒い雲がドロドロと渦巻いてきた。すべてを飲み込んでしまいそうな雲は、時々ぱちぱちと音を立てる。黄色い筋も立つ。
「雷様は、ご立腹だよ」
その言葉を合図に、かっ、と黄色い筋が、大柄な強盗目指して一直線に落ちた。
「……っ!?」
時間差で、ぴしゃっ、と大きな音が鳴る。
雷を受けた大柄な強盗は、寸前で少し後退したのか、黒焦げだったが息はあった。
「……こいつも連行な。おい、クロ、ノゾミ」
「!? ばれましたか!」
「バレバレだ。出てこい。お前らは西のほうに行け。俺らは北に行く」
草むらを掻き分けクロを引きずってきたノゾミに、有無を言わせないような声がかかった。
「……え、いいんですか!?」
「早くいけよ……」
めんどくさいな、お前。とついでに言われたが無視をして、ありがとうございます!と、西のほうに向かい、走り出した。