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「ノゾミっ！　レイスっ！」

　レイス？あいつレイスっていうのか。

　そう思ったノゾミは思いっきり、
「おいそこのレイスってやつ！」

「ノゾミ！　注意しているそばからケンカを売るなバカやろーっ！」

「げげっ、またゲラ先パイ出てるし！　まだ本名も出ていないくせに！」

「うるせぇ、それを言うな！　あ、そこの俺の本名がどうしても知りたいって方、作者に相談してみてね！」

「自己アピールして行稼ぎしないで下さいよ！」

「だって仕方ないじゃん！　俺中心のお話作ってくれたらいいけど」

「そんなん読む人いませんよ！　ってかグラ先パイが出てくるのは魔女狩りにキャラが少ないからで！　決してグラ先パイ人気があるとか、キーキャラとかじゃなくて！」

「お前は主人公だからそんなこと言えるんだよ！　俺とか、メルネルとか、出番少なすぎだろ！」

「あの、」
「俺たち、」
「特別企画に、」
「出てないんですけど」
「グラ先パイより、」
「出番ないっす」

「はん」

　グラ先パイが鼻で笑い、メルネルは「なあ、いっそのことこいつやっちゃおうぜ」「やるか」という物騒な会話を開始する。

「ってか！」

　メルネルとグラ先パイの間に、クロが入る。

「なんですかこの変な会話！　あなたたちのおかしなテンションのせいでせっかくいただいたオリキャラのレイス君が会話に参加してませんよ！」

　びしっ！　とレイスを指さすクロ。

「あ……ごめん。後で作者に謝らせるから……」

　ノゾミが必至で弁解する。

「……いや。俺……、そういうバカ騒ぎ？　って言うの？　入る気ないから」

「……………はあっ!?」

　バッサリと言い切ったレイスに、こいつはとんでもないキャラだな、とクロは頭を抱えた。



　　　：葵那さん！　レイス君出番少なくてごめんなさい！：