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Re: 魔女守り! オリキャラ募集中! ( No.83 )
日時: 2011/11/19 18:11
名前: 由羽 (ID: mOKQW.49)
参照: 初心者なので目次のつけ方わかりません…誰か教えて!

 今まで、地道に頑張ってきた。
 それを、こんなことで崩れさせはさせない。

 突入の指示があったが、今犯人たちは興奮している状態だ。

「火蘭っ!」

 あいつの声が響く。
 ダメだ。今行っては、相手の思うつぼだ。

「ノゾミさんっ!」

 あのどこか黒猫な男子が悲鳴を上げた。
 俺が何も言わなかったのは、あいつにムカついていたからだろう。

「畜生……っ! 水!」

 相手は水の魔法だった。
 火を出すあいつの銃は、水の魔法に弱いのだ。
 わかっていた。
 でも、俺はあいつを助けずに、
「双氷華第二の乱、雪崩」

 違う魔女に向けて銃の引き金を向けた。

「ッ!? レイス君!?」

 クロの悲鳴と、ノゾミの「くっ……」という悔しそうな悲鳴が重なる。

 あいつは魔女の魔法をもろに受けていたのだ。
 正直、バカだと思った。
 今行ってはダメなときに突入したあいつが悪いし、俺は魔女を狩るのが使命だ。こんなところまでトモダチゴッコをやるつもりはない。
 正当な理由だ。

「レイス!」

 教官の声が聞こえた。
 次の瞬間、

 ぱあんっ!

 乾いた音が響いた。

 びっくりしたのは俺だけではない。クロも、あいつも、銀行強盗の人質になっていた人たちも、とにかくその場にいた人全員がぽかんとしていた。

「仲間を守れないなら、魔女狩りやめろ。お前は庇い合いをトモダチゴッコだと思っているが、仲間を守りつつ魔女を狩るんだ。仲間の大切さを感じるまで、お前、出動しなくていいからな」

 教官のききなれた、熱血さ丸出しの声が、頬の痛みとともに、身に染みた。

  :レイス君視点でした。なんかすっごく楽しかったです: