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「……バディならあたしの手助けをしろっ！」

「それはこっちのセリフなんだが」

「うざい」

「そっちがうざい」

　……、なぜ、ノゾミとレイスがバディを組んでいるのかというと。


　遡ること、数分前——。

「事件ないんですか？」

「ない」

「なんでですか」

「お前なあ！　平和が一番なんだ！」

「そんじゃ質問変えます。なんであたしたちのんきに魔女狩り本部の中見学してるんですか」

「それも知らねえ。ってかお前らが見学させろとか言ってきたんだろ！」

「あたしは言ってません！　おねねさんです！」

「どうでもいいわ！　そんなにいやならパトロール行って来い！」

　魔女狩りの教官がノゾミに怒鳴る。
　あ、いい考え。と、ノゾミはぽんと手を叩く。

「ほんじゃ、行ってきます。あ、レイス借りますねー」

「はあっ!?」

　それじゃ、と、ノゾミは手を振って走って行った。朗らかに。