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【3．一年生は問題児の集まり】


「真琴、一年連れてきた！入部するって」
「本当?!遼君、ありがとう！
　今ね、女の子が三人入部して…よかったぁ」
「戸口、岡田来いよ」

ひょこひょことやってきたのを見て、彼らがすごく腰パンなことに気付いた。

「あー、戸口夏雄っす」
「岡田翔哉」

なんか変。二人の顔を見て思った。なんだろ？





眉毛がない。





眉毛なし＝不良

→不良が入部
→吹部イメージダウン
→部員が減る、避けられる



二人の入部を回避せよ！



「えっと、二人は譜面は読めるのかな？」

「あー俺、音楽よくわかんねえんで」
「無理」

わたしは努めて自然にふるまう。

「そっか…じゃあここでやってくのはキツイかもしれないよ。
　皆読めるから、スタートが遅れちゃうんだよね、どうしても。
　今年は楽器吹ける子も入ってきたし…」

「だーいじょうぶ、環も読めなかったけどぉ、一年すれば嫌でも読めるようになっちゃうよっ！頑張れ、後輩君☆」

環ちゃああああん!!いつの間に?!余計な事をしないで!!

「まあ読めるに越したことはないけどね。あたしが教えたらすぐ読めるようになるわ」

知子ちゃん…あなた空気読める子だったでしょう…

「じゃー俺入部決定。希望は遼さんと同じとこ！」
「俺は低音」

「おーしおし、じゃあ戸口は俺とトランペットだ！
　岡田は真琴と楽器回れ」


瀬「男子の後輩キターーーーー!!」
納「俺女子の方がいいな、だって愛沢と同パートだぞ…」
瀬「なんでここの吹部って男子多いんだろうな…」
納「女子目的で入部したのにな…」