コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 3丁目の泉さん ! 【オリキャラ募集】 ( No.54 )
- 日時: 2011/09/24 19:29
- 名前: るな.. ◆Runa.IU3P6 (ID: 5RAlDtaS)
【 @15 】
海音のあの言葉から、もう20分ほどたつ。絢音は自分の部屋に戻り、ひとり途方に暮れていた。こういう、少しへこんでいる絢音はめったに見れない。絢音はいつも能天気で冷徹で、落ち込んだり、はしゃいだりする行動がまったくない。だがさすがの絢音も、実の双子の弟に、「関係ない」的な言葉を言われるとへこむ。へこまない人は変態に近い( おい )
確かに、わたしにも責任はある。いつも理兄と喋ったり、すず達とつるんだりと、海音の事は全く見て居なかった。だけど海音もひどいと思う。わたし、双子の姉なんだよね?それなのに、「出て行って」とか…。
この頃のわたしは悩んでばっかりで、本当のわたしじゃない気がする。
戻していかなきゃ。ゆっくり、少しずつ。そしてキャンプのころには、もう海音と普通の関係になれる、姉の"泉 絢音"になるのだ。
-
「あ、あやおはよう!」
そして翌日。絢音はいつも通り家を出た。
行く時海音の部屋を覗いたが、鞄もなく姿が見えなかった。もう出て行ったのだろう。
「そういえばあや、キャンプどうなの?」
遊架が尋ねる。遊架は了承を得たようだ。
「わたしは、行けるよ」
「そっか、良かった!」
瑚鳥のあの様子じゃ、きっといいって言われたんだ。良かった。
「すず、クラス全員呼ぶ、って言うのはどうなったの?」
「うん、皆予定がなかったよ! だから行けるっ」
すずが飛び跳ねる。文字通り飛び跳ねる。(何者だこいつ)
「て言うかさ、すず。クラス全員のメールアドレス、知ってるの?」
「うん、凄いでしょ」
「どうやって知ったの?」
「調べたの」
「どうやって?」
「え、見て」
…お前はデ○ノートの死神か。
「まあ、とにかく楽しみだね!」
「うん」
あの人の事は、見ないし気にしない。
今は、海音の事をどうやって扱う(物じゃないんだよ)のか考えなきゃ。