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Re: 3丁目の泉さん ! 【オリキャラ募集】   ( No.70 )
日時: 2011/09/29 17:51
名前: るな.. ◆7.uwki1uEg (ID: 5RAlDtaS)

 【 @18 】



「海音!」
「海音…」

後ろから海音が叫んで有卯さんの言葉を塞ぎました。くそ、タイミング悪い!
て言うかキャンプに来てこんなゴタゴタ…(作者さんも大変ですy「黙れ」はい)

「有卯は戻ってろ。もう余計なことを喋るな」
「何その言い方! わたしは海音が言いやすいようにしてやったんじゃんん!」
「余計な御世話だよ。俺は俺で悩んでんだ。変なことすんじゃねえ」
「じゃあ何!? もう言わない気なの!?
   て言うかわたしが海音とつきあったのは何のため!?
     報われない自分を可哀そうだと思って!?」
「黙れ!」

そんな海音に有卯は諦めたように皆の元へと戻った。

ちょ、この2人ついていけないのはわたしだけでしょうか!?
さっきから何の事を話してるんでしょうか。さっぱり分からない(あれ?何かドラマにあったよね?ガリ○オとか何とか)。

「あの、海音?相談があるなら、わたしが聞く…」
「…絢音に聞けないから、悩んでんだよ」

…あ、ちょいがっかりする。

「なん、で。わたしは姉なんだよ?」
「っ!」

姉って言った瞬間、海音の様子が変わったと思ったら、いきなり絢音の両手首をつかんで近くの木に押し付けた。
海音の力があまりにも強くて乱暴で、絢音は倒れそうになった。

「痛っ」
「…姉とか弟とかうるせぇんだよ」
「海音?」
「そんなに姉で居たいなら、俺は弟で居てやるよ」
「ちょっと、腕痛…」
「でも、それならお前もちょっとは考えろよ。
  恋愛に無関心な絢音は無理か?」
「え?」
「夜に男の部屋来るのって、何?」
「何って…」

海音の視線にひるむ絢音。
(いつもの海音じゃない…。)

「俺だって男なんだよ? ちょっとは考えろよ」
「考えろ、って何、を?」

本当は分かっている。でも、わざと問い返した。
言ったら、"家族"と言う自信がなくなるから。

そんな絢音に海音は、呆れたように返した。

「…本当は、分かってんだろ?」
「…何、も?」

「…もういいや」

諦めたように海音の目から力が消え、腕の痛みも弱まった。

「泉家長女は本当嘘つきで何も考えないんだな。
  お前が言う"姉と弟"って言う関係は、何くわぬ顔で嘘つくんだな?」
「そ、んなんじゃ」

「俺、もう戻るから。
  お前も遅れないように戻ってこいよ」

そう言って海音はその場を離れる。

「かい、ね…」

絢音はしばらく、そこからうごく事が出来なかった。