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　【 ＠21 】



「あれ、和音居たんだ」
「絢音。うん、瑚珀に誘われて」

遊架達が居る台所に向かうと、理音や和音が居た。
何だよ居たのかよ歩いて探しまわってやったんだぞ？おいと絢音は心の中で叫んでいるが、スルーしようか。

「瑚珀…って、瑚鳥の妹か」
「あ、あや！ ほら瑚珀、初めて会うんだから、挨拶しな」

そう瑚鳥が言うと瑚鳥の後ろにいたらしいツインテールの女の子が出てきた。あ、居たんだ。
て言うか瑚鳥にそっくり…！瑚鳥じゃんこれもう瑚鳥じゃん。

「…は、初めまして…篠崎、瑚珀です」

そう言うとぱっと瑚鳥の後ろに隠れてしまった瑚珀。
あ、この人人みしりだなと鈍感な絢音も薄々気づいた。

「よろしくね、瑚珀ちゃん。
　　泉 絢音です。和音の姉。」
「全然姉ちゃんって感じしないけど」
「うるさいな。和音は黙ってろ」
「黙ってろとか弟に言う言葉か」
「この頃の姉上は言うんだよ」

そんないざこざをしている絢音と和音を、瑚珀は瑚鳥の後ろからじっと見ていた。