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- Re: 3丁目の泉さん ! 【オリキャラ 発表 !】 ( No.116 )
- 日時: 2011/10/04 18:45
- 名前: るな.. ◆7.uwki1uEg (ID: 5RAlDtaS)
【 @25 】
「ねえ、あや。ここってお風呂あるってすず言ってたよね」
「え、うん。多分」
「多分かっ。じゃあわたし、瑚珀と言ってくるから。
和音くんも今お風呂行ってるし、海音くんひとりじゃ心配だし」
「え、篠崎さん俺の事どう思ってるの?」
「まあそれはいいよ。
じゃあよろしくね。瑚珀、行こう」
「う、うん」
そう告げてテントと言う屋敷からでる瑚鳥と瑚珀。
その時絢音は気づいた。やっと気づいた。
( そしたらわたし達、ふたりっきりじゃん…! )
「ちょっ、こと…」
呼ぼうとしたが、入り口にも、その先にも誰も居なかった。
「う、そ」
「…まじ、かよ」
同時に呟くふたり。
おうおうこれは美味しい展開ですね! 本当に食べたらウルトラまずいだろうけど!
「……」
「……っ」
しばらく続く沈黙。5分か10分くらいなのだろうけど、ふたりにはもっともっと長く感じた。
「…絢音」
先に痺れを切らしたのは、海音の方だった。
「な、なななななな何?」
驚いた絢音は、「な」を通算8回も言った。
-
【 @海音目線 】
…絢音、と、ふた、りき、り。
俺はこう見えても、凄く凄く凄く緊張していた。
絢音も同じであろうに、いつもとは違う様子で俺の方をチラ見してきた。
その行動でさえも、俺には初々しく、可愛く感じて。
10分ぐらいたっただろうか。俺はついに口を開いてしまった。
「…絢音」
俺がそう言うと、絢音は凄く驚いたように言葉を返した。
「な、なななななな何?」
何回言ってんだよ。可愛いなもう。
そうだよ、絢音にあんな態度してんのに、俺はこんなに絢音が好きなんだよ。絢音のちょっと天然なところも、クールな一面も、鈍感なところもアホなところも食いしん坊なところも。絢音の好きなところは? と聞かれたら、何個でも答えられる。
それぐらい好きなのに、あんな言い草してしまって。絢音がいつも通りじゃないのも、俺が色々困らせるような事をしたから。
自然に、言葉が出ていた。
「ごめんな」