コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

第1章 大丈夫じゃない、問題だ[七瀬] ( No.146 )
日時: 2011/10/10 17:52
名前: とろわ ◆DEbEYLffgo (ID: 3QDumk2O)

「——それじゃあ、パイレーツ合奏するよー」

「「「「はい」」」」


先生の呑気な声with皆。
この緊張感の無さがなかなかナイスだと思うのは私だけでしょーか。

んにゃ、そういや自己紹介忘れてた。
ワタシは七瀬葵。金髪猫耳眼鏡っ子よ。ぞっくせーいのかったまりー♪
…え、なんで猫耳かって?それを知るためにはふにゃふにゃでぽめぽめでふんぬんしなければならないッッ!!
ま、教えないけど。めんどくさいから。

「ああそうそう、このパイレーツは、八月下旬にある『KAZAMIYAサマーコンサート』で発表するんだよっ。一年生は初めての舞台だから緊張すると思うけど、しっかり…そこそこ練習すればOKだからね」
「なんすかそこそこって。そこ真面目にやりましょうよ」

さすが部長ヨッシーノ。今日もツッコミさえてるねー。
まあ、それぐらいしか取り柄ないから磨いていかないと何もなくなるんだけ、ど。

ってか、サマコンなついなあ。去年は確か、夏月が「旅行行ってくるりん♪」とか言ってでてなかったケド。
…ああ、そうそう。知らないと思うから簡単にせつめーい。
八月下旬の一週間、風宮で一番大きい祭り、『KAZIYAフェスティバル』とかいうネーミングセンスがアレなものが開催されるんだよね。
んで、そのサマコンは最終日である日曜日にあって、風宮の小中高のブラバン部が市民会館で二曲吹くのよ。
毎年毎年東中は公開処刑じみた下手糞な演奏をしてるんだー。わー恥ずかしーい(棒読み)。

今年はパイレーツと…、あと一曲何吹くんだろう。
個人的にはバスクラがバンバンでるのがいいなー。でも、そんな曲この世に何曲あるのやら。…ってかあるの?

「だって、俺がしっかりやる気ないし」
「ほんとに教師としてどうかと思うんですけど」
「俺って自分でも時々思うんだ。俺は教師よりも冒険家に向いてるって」
「なら今すぐ転職しろ転職」

ははは、おっもしろーい。ヨッシーノという存在が。

「…先輩、なんか今とてつもなく腹黒い事を考えていたような……」
「気のせいだよ祐斗くん。きっと疲れていると思うから暫く寝てなっ☆」
「………はあ」

祐斗君は面白いジョークを言うよね。うん、うん!


「よし、最初からやるよー。下手だったら嘲笑ってあげるね」
「もう教師としてというより人としてどうかと思う」
「はは、それ以上言ったら怒るよ吉野君♪」
「…さっさと進めてください」

そんな会話をした後、先生はフッと指揮棒を持ち上げた。
ワタシもバスクラを構える。やっぱりバスクラ最高〜♪




そうして、大分アレな合奏が始まった。


…そういえば、これってキャラ多いよね。まあブラバン系だからしょうがないけど。
でも、こういう系は好きなキャラを覚えればそれで十分だと思うの!特にワタシとかワタシとかワタシとか、ね。