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第0章 夏の惨劇[吉野] ( No.2 )
日時: 2011/09/16 16:53
名前: とろわ (ID: .LAqCeSy)
参照: ちょびちょび加筆修正

『風宮市東中学校、銅賞』


そう審査委員長が言った瞬間、三年の先輩は泣き崩れた。
まあ、無理もない。また銅賞という負の連鎖を作りだしてしまった訳だし、先輩はコンクールで金賞を目標に、皆で一致団結して練習して来た訳だ。

その努力が一気にポキリと音を立てて折れてしまった訳だ。俺だって悔し

「ぐひひひ…○イたんかわゆす……まさに萌え…ジャスティス……」

いと思う事は残念ながら出来なかった。
隣の席でぶつくさと呟いている腐女子(ココ重要!!)の叶野夏月のせいで虚無感が迷子っている。むなしい。
ちなみにガ○とは、人気ゲームシリーズのテイ○ズオ○シリーズの○イ・セ○ルの事である。
本人にはドツボのキャラらしく、時折○イの名前を呟いてはにやにやしている事が多い。正直言うと大分引く。
だが、俺———吉野圭人も俗に言うオタクであり、様々なジャンルに手を出している夏月とも気が合うために、なんとなく文句が言えなかった。

「銅賞…^p^……\(^O^)/……orz」
「声になってない声を放つのはやめてくれ」

気味が悪すぎる。そして目がヤバイぐらい死んでる。
多分、ショックによって一時的におかしくなっているのであろう。まあ普段からおかしいんだけどな!

「うるさいんだけど吉野」

と、突然後ろから桜花吹雪が話しかけてきた。
恐ろしく殺気に満ち溢れている。なにこれこわい。

「いや、何で俺だけなんだよ」
「お前がウザいからに決まってんだろこの屑野郎世界のゴミ二酸化炭素以下の汚物」

流石に傷つくから止めてほしい。泣くぞ。

「しかし、銅賞か。残念だよね、なっちゃん」
「全く過ぎて泣ける。つーか来年銀賞以上とれんのかこれ。無理ゲー過ぎわろたwwwww」

なんか、俺との扱いの差が酷過ぎる。後わろた言うなし。草生やすなし。というかなっちゃんってなんだよ。ギャップありすぎんだろキャラの。
まあ、この二人は驚くほどに仲が良くて、ウザったがられている小林(英語教師)にこの二人のコンビには恐怖を感じると言われている程らしい。
…ちなみに、その話は夏月がそっけなく話していました。俺に。
ま、比較的どうでもよかったからあんま聞いてはなかったんだけどな。面倒だし。