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第0章 夏の惨劇[吉野] ( No.24 )
日時: 2011/09/18 19:08
名前: とろわ (ID: 3QDumk2O)
参照: ちょびちょび加筆修正

「はぁ、もうなんなんだよ……こんな運命は書き換えられるべきなんだよド畜生………」

天○寺○太朗的な感じになりたい。リ○イト能力者になりたい。
俺はよろよろと家に向かって歩いている最中にそう思ったのであった。

「訳分かんねえ事呟きながらうつむいてとぼとぼ歩いてんじゃねえよ俺も似たもの同士みたいじゃねえか」
「うぐっ…部長とかマジ勘弁……」
「聞いてねえし」

まあ、正確には聞こえてるけど答える気力がないというのが確かです。俺は。
ラモ(駿の事。何故かラモス○偉と呼ばれ始めて、省略してラモというのが最終的に定着した)の言葉は大分胸にきたが、部長ショックのお陰かさほど気にならない。だっておかしすぎるし(以下略)

「くっそ…俺にあいつらをまとめる事なんて出来ねえよクソッッ」

そう俺が吐き捨てると、ラモは俺に

「別にまとめなくても良くね?なんとかなるっしょ」

という謎のフォローを入れてくれた。
…うん、なんとかならねえよとかいうツッコミはしないでおこう。


——そして、暫くぐだぐだと歩いていると。

「あ、誰かと思えば新部長と新クラのパートリーダーであったか。いつもより歩くスピードが亀がかっているのであるな」

と、背後から俺と同じサックス(とはいっても、こいつはバリサク)の菫原芽亜が俺達に話しかけてきた。
普段自分からあんまり話す奴じゃねえから珍しいなと素直に思ってみたり。
さりげなく酷い事言ってるような気がするが、そこはスルーと言う事で。

「いや、普通に名前呼べばいいから」

とりあえず、俺はそこをツッこんでおく。

「……そうであったか。ならヨッシーノとラモスと呼ばせてもらうのである」
「随分変わったなおい」

いきなり馴れ馴れしいというかなんというか……
でも、ラモはさほど気にしていないみたいだし、俺も面倒くさいからいいことにしよう。

「さて、我輩は今日はそこそこ早く帰らないといけないであるから行かせてもらうのである」

そう言うと、芽亜はそそくさと行ってしまった。
つーかあの口調、キャラ作ってる訳ではないみたいだから驚きだよな。




あいつと別れた後にしばらく歩いていると、ラモと別れる十字路まできていた。

「んじゃ、俺こっちだから。またな吉野」
「おう、じゃーな」

軽く手を振って、俺達は自分達の家に帰っていった。



いよいよ明日から、俺達の始まりが訪れる。
嫌な予感しかないがしょうがない、頑張るとするか…