コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- 第1章 大丈夫じゃない、問題だ[吉野] ( No.33 )
- 日時: 2011/09/16 17:17
- 名前: とろわ (ID: .LAqCeSy)
「あのさ。お前って部長としての自覚あんの?んまあ、無いから遅刻したんだろうけ ど さ 。だとしてもせめて十五分前ぐらいに来いやゴルァ」
「ウガガガガガガガガガガガガガガ」
俺は今、吹雪に説教を喰らっている。職員室の前で正座させられたままで。
本当は色々とツッコミたいのだが、そんな事出来る状況じゃない。
——何故なら、今、俺は喉の先に日本刀を突き付けられているからデス。
うん、いいよ。
別にいくらツッコんでくれても構わないさ。
だって、俺だってこの文章に自分でツッコみたいよ。
だってあれだよ、日本刀(本物)だよ。しかももうすぐ俺死にそうな感じだよ。
だけどもうコイツこういう奴だからしゃーな
「おい吉野。聞いているのか」
「聞いてます吹雪さん」
いとか思ってる場合じゃなさすぎる。殺気が恐ろしすぎる。鬼か。
…ちなみに、何でこんな状況になったのかというと。
「おはよ、ラモ」
いつもより少し早く起きた俺は、少し時間に余裕を持って家を出た。
すると、たまたまラモに遭遇したので、なんとなく声をかけてみた。
「ああ、おはよ。…ところで」
「ん?」
ラモが心配そうな顔を浮かべているのが少し不安だ。
こいつは一瞬先が視えるから、もしかして俺に不幸でも襲いかかるのだろうか。
「お前、部長だから急いで行った方がよくないか?」
あ。
「あ。」
思わず句点まで言ってしまった。
…って、そんな事呑気に考えてる場合じゃNEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!!!!!
「ぎょうがあああああああああああ!!!!死ぬうううぅううぅぅぅぅぅうううううううう!!!!!」
恐らく俺の全速力であろうスピードで、学校までダッシュで行った。走った。ほぼ死んだ。
———とまあ、そんな事があった訳で。
その後に、息を切らせながら音楽室にはいってお願いしますと言ったら、吹雪がズカズカと近づいてきて職員室まで引きずられていった訳で。
ちなみに俺がついたのは五分前。…^p^
…本当は三十分ぐらい前に来て、先生に部活の流れを確認しに職員室まで行くのがベストなんだ。うん。
「な、なあ吹雪」
「何だゴミカス」
ゴミカス…。
「ソノ、そろそろ職員室にはいるべきカト」
今の時刻は部活開始時刻ちょうど。
流石に行かないとマズイ。…俺が悪いんですけどね!
「…そうですね。はい。それじゃあ行きましょうねー(棒読み)」
「待て待て日本刀はしまってくれええええええええ!!!」
そうして、またまた引きずられながらも、俺達は職員室にはいっていった。