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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 刻の扉 ( No.15 )
- 日時: 2011/09/17 16:14
- 名前: 水鏡 (ID: ySP8nr/s)
5| 思い
先に沈黙を破ったのはシナンちゃんだった
「シアさん さっきの事は忘れてください……
ただ 貴方が時使いになればこの国は救われるかもと思っただけですから」
「うん…… こっちこそごめんね……」
あたしがシナンちゃんに対して何を謝っているのかわからないけど……
じゃあ と言ってシナンちゃんは自分の部屋へと上がって行った
「時使いか……」
あたしはどうしたいんだろ……
どうしたらいいんだろ……
いつもそればかり考えてるけど
答えが出てこないんだよ……
「ごちそうさまでした」
独り言のように呟いてあたしも自分の部屋へと戻った
ガチャッ
鈍い音と共に扉が開いた
それにしてもやっぱりシナンちゃんとあたしだと扱いが違うよねーーーー……
あたしは扉を閉めて ベットに入る
今日は疲れたなーー……
朝からお手伝いにご飯も抜きだったし……
でも 明日は叔母さんいないからミナミ達とも遊べるよね
ミナミっていえば
やっぱり大人になったら軍隊にはいちゃうのかな……
軍隊に入って死ぬ人は大勢いるって聞いた事がある
平和でお金持ちの国と戦って勝つなんてやっぱり無理なのかな……
死んでもいい命なんてどこにもないよね……
誰にだって幸せに生きる権利位あったはずだよ……
どうしてこうなったんだろ……
どこでみんな間違えちゃったんだろ
誰が最初に間違えたんだろ……
どうして傷付かないでいい人まで傷付いちゃったんだろ……
あたしの頭にミナミの顔が浮かぶ
ミナミの家は明るくて良い家庭だと思う……
でも ミナミにはアスカっていう妹がいたんだ
いたっていうのは過去形なんだ……
今はいないから……
明日になると争いも何もかも終わっててほしいな……
あたしはそう思いながら眠りにおちていった
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