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Re: 刻の扉  ( No.18 )
日時: 2011/09/17 18:27
名前: 水鏡 (ID: ySP8nr/s)

8| 人生で最大の告白

「おせぇーぞ お前ら!!」
「ごめんね ミナミ」
「ごめん ミナミちゃーん!!」
「ごめんなさい」

なにげにシナンちゃんも謝った

「ん? その子誰?」
「あたしの妹のシナンちゃん」
「あっ ああ この子がな……」

そう言うとミナミは座っていたベンチから立ち上がった

「今日は みんなに大事な話がある
丁度シナンちゃんもいることだし……」
「何? 大事な話って……」

それにシナンちゃんも関係ある話って……

「いいか よく聞けよ
あと この話は口外しないように!!」
「うん」

重い空気が流れる
シナンちゃんもアキも息を呑んでミナミを見ている

「実は……
オレ この国から脱走しようと思ってる……」
「えっ!?」
「声が大きい!! 黙って聞け!!」

「そこでだ シア!!
お前 時使いだよな!?」

えっ……
ばれてたの? 何で……

アキが驚いた顔であたしの方を振り向いた
シナンちゃんもちょっと驚いた顔でアキの方を見ていた

「えっ うん……」

隠したって無駄なら言った方がはやい

「マジかよ……」

アキが小さく呟いた

「やっぱりな……
その懐中時計はあの人達のだと思ったからな」

あたしのポケットから半分出ていた金色の鎖を見てそう言った
あの人達って事はミナミも知ってたんだ……

「実はーーーー」

ミナミの次の言葉にあたしもアキもシナンちゃんも絶句した

「オレも時使いなんだ……」
「はー!? マジでかよ!!
お前ら二人どうなってんだよ!!」

アキが混乱するのも無理はないと思った
実際あたしも混乱してるから……
唯一この話を聞いて冷静さを保っていられるのはシナンちゃん位

「ど ど ど どーゆう事だよ!?」
「そうだよ!! 何でミナミが……」
「シアさん 落ち着いてください
何でもない人から時使いの子が産まれる可能性もあるって知ってますよね」
「あっ……」

でもそんなの千人に一人の確率であって
この国に千人も人なんかいないし……

あたしは今思った事をシナンちゃんに言った

「そういう意味ではありません
人数とかは関係ないのです
つまり 0.001%の確率という意味です。
だから 充分に有り得る話なんです。」
「でも……」

そんなのって……

シナンちゃんは一呼吸おくと話始めた

「自分だけが特別だと思いましたか?
私も時使いです 
あなたの父親の妹から産まれたから確率的には大きいです」

ええぇぇーーーーーー!!!!

どうゆうこと!?
そんなのって……

横を見るとアキは既に気絶していた

あたしまで気絶しそうだよ……