コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

18 ( No.23 )
日時: 2011/11/28 20:41
名前: すずか (ID: t2m2G5GC)

 そういうわけで、放課後である。卓巳も誘ってみたけど、『俺馬鹿じゃねーから止めとくわ』って言われた。オブラートも何もなく馬鹿って言いやがったアイツ。
 だがしかし考えるんだ。卓巳がいないということはつまり、金物堂まで仲矢と二人っきりで歩くというわけだ!!そう考えると付いて来なくて良かったわ卓巳。

「ごめん雄人くん、今日の夕飯の材料とか買って来なくちゃだから、先に行っててくれるかな?」
「あ、はい」

 現実は甘くなかった。
 金物堂までの道を1人寂しく歩き、到着した時に軽く瞠目した。何で『開店中』の看板が出てるんだ。39度なんだろ店長。慌てて引き戸を開ける。

「店長!?」
「……あー、雄人か」

 うわマジで体調悪そう。レジカウンターにぐったりと体を預けて、虚ろな目でこっちを見ながら力無く手をあげる。かなり顔が赤い。どうでもいいけどイケメンって弱っててもイケメンなんだな。

「何で店開けてるんですか!?寝ててくださいよ!!」
「……つい癖で」
「癖とかそういう問題じゃないですよ!?」

 動く気配がないし動いてもらうのも気が引けるのでガラガラとシャッターを閉めて看板を回転させ、『閉店中』の文字を表にする。そのまま中に入って、レジカウンターまで駆け足。

「え、もしかして今の今まで店番してました?」
「何人か来られたが……何故か俺を見た瞬間Uターンされた」
「当たり前です」

 いかにも病人風情の人が営んでる店とか入りたくないよね。何かうつされそうだし。

「ほら、とりあえず奥入ってください。立てますか?」
「……ぁー」
「ちょっ、てか熱っ!!熱すぎでしょ店長!?」

 立った瞬間ぐらりと体が傾いたので、慌てて支える。これはやばい!39度ってこんなに熱いんだな!!カイロも驚愕の熱さだわ!!
 ぱっと見の体つきは華奢なほうだけど、身長は高いし割と筋肉質だからか、結構重い。中々大変だったけど、何とか奥まで送って布団で寝てもらう。

「もー……仲矢が怒りますよ」
「……すまん」

 うわ、店長がしおらしい。ちょっと表情がしょんぼりしてる。レアだ。これはかなりレアだ。写真に撮りたいレベルだけど流石に不謹慎だな。