コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- 21 ( No.27 )
- 日時: 2011/12/04 18:30
- 名前: すずか (ID: 1u4Yuzgf)
お粥だけだと大の大人には少ないか、という流れになって鍋焼きうどんを作ろうということになった。俺らも食べれるし。何か俺まで夕食に同伴させてくれるらしい。仲矢と夕飯っ。
「えーっ、お兄ちゃんそんなことしてたのー!?」
夕飯作りを手伝いながら、風邪を引いた原因であろうことを仲矢に話すと、大きな声をあげながらパチパチと瞬きする。可愛い。キュート。
「お兄ちゃん犬派なのに!!」
「そこなの!?」
やっぱりあの兄にしてこの妹って感じだよな。感性とか色々ずれてる。だがそこがいいってヤツだよ、仲矢に関しては!
「あ、卵出してくださーい」
「はーい」
仲矢の要請で冷蔵庫をあける。卵ねーぞ。ウズラのならあるけど。
「仲矢さんウズラの卵しかありませーん」
「まじでかー!じゃあウズラでもいいや!」
「いいんだ!?」
何個換算でいけるんだろう!言うほどウズラも量ないけど足りんのかな!と思っていたけど、うどんの上に落とす用だったから、若干貧層になっただけで済んだ。
「お兄ちゃんうどんだよー」
「……」
「あれ」
あ、やっと寝たのか店長。ちょっと息苦しそうなのが気になる。仲矢も気になったようで、
「大丈夫かな?はぁはぁ言ってる……」
「あー、まあ風邪だと思うしそのうち治るって」
うーん、気休めのような言葉しかかけれない立場が多少辛い。
「でも栄養は取らなきゃだしなー。起こさないと」
そう言ってうどんをちゃぶ台に置いて、店長の布団に近寄る仲矢。どうでもいいが、視界に店長と仲矢が並んで入るとどこだろうと絵になるな。今は6畳間タンスちゃぶ台付きの部屋だけど。凄い昭和チックな感じの。
「お兄ちゃーん」
「……」
「起きてよー。うどんだよー。お兄ちゃん好きでしょうどん。世界で38番目に好きって言ってたでしょー」
何その微妙な順位。あと対象範囲は何。
