コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- 27 ( No.41 )
- 日時: 2011/12/15 20:17
- 名前: すずか (ID: d0BfeBGF)
しかし、まだ来て数分だけど、別に相原さんが物凄い嫌われるタイプには見えない。結構ざっくり言うことは言うけれど、割と普通の人に見える。単に店長と比較してるからそう見えるだけかもしれないけど。
「今は忙しいんじゃなかったのか」
「ええ、ドラマの撮影中。ま、今日は前々から空けてたし、急の予定が入りかけたことも何回かあったけど、様々な方面から圧力をかけて無かったことにしておいたわ。何のために忙しい合間に休みをとったのって話よねー」
「圧力をかけるのは止めないが、流血沙汰だけは起こすなよ」
「それは新の方に言いたいわね個人的に、そろそろ昔話になるけど、何度警察沙汰になってたか分かってるのアンタ。大体圧力っていうのは目に見えたら駄目なのよ、精神的にかけるのがベストなの」
おおう恐ろしいなこの人!成程、策士な人なのか。確かに嫌いな人はいそうだな。あとサラッと店長の波乱万丈な過去が暴露されてたぞ。まあ番長だったらしいしそんなこともあったんだろう、あと関係ないけど番長店長ってリズムが良いな。
「ところで、この卵酒どうしましょ。いらないんだけど」
「……雄人」
「み・せ・い・ね・ん!!」
さも当然のようにこっち見んな店長!何勝手に脳内で処理役担当にしてるんだよ!
「……まあ、気が向いた時に飲む」
「腐っていくパターンですよねそれ」
気が向いたらってやらないと類義語だしな。
「試しに買ったものだからそれはそれで経験よね。で、モデルしない?」
「断る」
「持っていき方が途轍もなく強引!?」
「新、この子案外面白いわね」
「だろう。自慢のバイトだ」
「自慢なのにバイトっていう立ち位置もある種面白いわね」
何勝手に話のネタにしてるんだよ、突っ込み自体には誰も反応してくれないし。
「それでモデルの話だけど」
「話の戻し方も強引!!」
「だからやらないと何度も言ってるだろう」
「何言ってるのよ、その顔とスタイル引っ提げておいて金物屋でのんびりしてまーす、なんて色々と冒涜してるわよ」
「……あまり人前に出たくないんだが」
「視線が集中するのが苦手なだけでしょ、モデルなんて紙面でしか見られないんだから平気ってこれ何回目よ」
説得回数はかなりの数とお見受けする。