コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

6 ( No.6 )
日時: 2011/09/19 14:20
名前: すずか (ID: GSdZuDdd)

「おお、これはこれは」
「最近の子はスタイルがほんに良くて」

 後ろで商店街じいちゃん達が目を細めながら仲矢を見つめる。完全に孫を見る視線。その中ではまだ若い方の柳田さんが、集合をかける。どうでもいいけど何でもんぺなんだろうな。ソフトボールする気あんのか柳田さん。

「はい皆さん集まってくださいよー」

 わらわらと集まってくるけど遅っ!集まるスピード遅っ!グラウンドに散らばっていたのは認めるけど、それでも5分はないわ!何でソフトボールにしたんだよゲートボールにしとけよこの状態!

「お前の言いたい事はわかるが、我慢しろ」
「というかさ、仲矢の方がそこのじいちゃんより絶対戦力になるよな?」
「お前チアガールとジャージどっち見たいよ」
「チアガール」
「じゃあ良いだろ」

 卓巳に正論を丸めこまれたけど、すげー納得する言い分だったからいいや。

「では皆さん」

 コホンと咳払いをして、柳田さんがクワッと目を見開く。

「駅向こうの奴らに辛酸を舐めさせられる時代はもう終わりました!これからは我々の天下です!」

 キャラちげぇー!?突然その時歴史が動いたみたいな語り方になってるー!?見たことないけど!!

「なぜならこちらには作戦があります!」
「おおー!」
「仲矢兄妹です!」
「丸投げしやがった!?」
 
 それ作戦って言わねーよ!どっちかっつーと秘密兵器だよ!!

「新君は弓道で全国ランカーだった実績があります!!ということはコントロールは抜群です!!あと普通に運動神経も抜群です!!」

 そこイコールで結ぶのは若干無理があるわ!!投げると射るは結構違うと思うんだが!!つーか店長凄え今知った!!運動もできるのかよマジでチートじゃねーか!!

「美鈴保ちゃんは後ろで応援してもらって士気を上げてもらいます!!ついでに相手の若い者どもを骨抜きにしてやります!!」

 向こうは若いのいるんだ!!そら辛酸舐めさせられっぱなしだな平均年齢70.5歳じゃ!!士気を上げるには全面同意だが!!

「以上です!!」
「マジでそんだけなのかよ!!」

 それ作戦無しだよ!!