コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

52 ( No.72 )
日時: 2012/07/15 22:16
名前: すずか (ID: 9QWGnv70)

「えー、雄人くんに卓巳くんだったか?紹介するぜ、嫁の繭梨だ」

 あ、もう結婚してたのか。そうか、店長と同級生なら23だもんな。ちょっと早いけど結婚しててもおかしくないか。

「付け加えるなら、世界一の嫁だ」

 繭梨さんが現れてからずっと思ってたけど、この人繭梨さんにベタ惚れすぎるだろ。それよりも、大地さんはいい加減その手を繭梨さんから離したらどうだろう。まだ腰にあるよ。軽く抱き寄せてるよ。

「へー。どの辺がですか」

 心底どうでもよさそうに、でも一応卓巳が社交辞令的に質問をした。昼飯の恩ぐらいは感じているらしい。

「匂い」
「は?」
「へ?」
「繭梨はな、そりゃもう良い匂いがするんだよ。どんな菓子よりも美味そうな甘い匂いが」
「……匂いフェチか?」

 卓巳が大地さんに聞こえないよう、ぼそっと呟いた言葉に同意。大地さんの残念ポイントその二だな、匂いフェチ。ていうか、繭梨さん何で満更でもない表情してるんだ。いや、でもその匂いで完璧人間が釣れたんだから、誇るべきなのか。

「しかも菓子作りも上手い、加えて優しい、ついでに言うなら可愛い!」

 優先順位はそれでいいのか。何で可愛いが最後なんだ、どんな人でも女性に求める要素TOP3には入れたい要素だけど。

「ま、そういうわけだ。じゃ、俺はグラタンを作ってくるよ。繭梨、その袋貰うぞ」
「ありがとー。あたしはどうしたらいいかな?」
「そうだな……開店準備を頼む」
「はいよ!ってうひゃあ!?」
「お前は可愛すぎる!!!」

 にこっと笑って敬礼する繭梨さんに、大地さんが耐えきれなくなったのか再びホールド。

「……これ、俺らは出歯亀ってことになんの?」
「見せつけられてるんだからこっちが被害者だろ」

 今日は卓巳がよく正論を言う日だ。