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Re: *+グチャグチャ模様の恋物語+* ( No.8 )
日時: 2011/09/20 18:19
名前: 冬歌 ◆AUKKRecP3g (ID: JqUT1Sap)

4#眠り姫にキス




(回想)


『はい、んじゃこの問題鳴海といてみてー』


・・・なんか寝てんのに聞こえるよ・・・。ゆ、夢まで先生がでて
来ちゃったよ・・・


『鳴海・・・起きろ』


と、このとき星夜の小声がしっかりと聞こえた。
そのとき私は目覚めたのだった。


『ふぇ・・・?』


『おいおい鳴海寝てたのかよ。とにかくコレ』


先生は黒板の白い文字がいっぱい書いてあるところを
チョークでたたく。


『あ、はぁい』


何だ、簡単じゃん。


と思って椅子から立ったとき、
くらっとめまいがした。


あ、いけな・・・


と、そのとき頭の中と視界は真っ白になった・・・。


(回想終了)


そーだそーだ!じゃあもしかして私倒れたんだ・・・。
それからの記憶は無いんだけど・・・


あぁあ、起こされても無視して寝ればよかった・・・。


・・・じゃなくて!どうして私保健室にいるの?
倒れたのはいいんだけど、一人では来れないでしょ・・・。

ましては誰かいるなんてわけ・・・・・・・・・・・・・・・あった・・・


私の目線には、パイプ椅子に腰掛けて寝ている星夜が。


「せ、せ・・・」


なんでここにいるかは不明だけどとりあえず起こすことにした。


「・・・ん」


グットタイミング、起こそうとしたら自分から起きた。


「・・・・・・ん?うおッ!!」


「ちょ・・・」


何もそんなに驚かなくてもいいのに・・・


「・・・あ。鳴海」


・・・あれ?いつのまに私のこと鳴海って呼んでるんだろう。
ちょっと前までは名前で呼んでたのに・・・

と考えたとき、頭がズキッとした。


「ッ!」


「お、おい、鳴海なんで起きてんだよ」


「う・・・ん」


どうやら頭がいたいのは寝不足のせいではなかったようだ。


なんで?ただ苗字呼ばれただけじゃん。
何でこんな・・・こんな・・・

そのとき、心の中の自分がこういった気がした。



『苗字で呼ばないでよ!』



自分の言葉に理解できない。

どうしてそう思うの?

ねえ、答えてよ・・・。


「ご・・・ごめ」


私は横になると、大分楽になってきた。


「寝ながらでいいから聞け」


私はコクリとうなずいた。


「お前な・・・。倒れたとき顔真っ青だったぞ」


・・・へぇ。


自分の顔見れたらいいな・・・。
あ、どっちにしても倒れたんだから無理か。


「そんなに寝不足になるって、何してたんだよ」


「うッ」


・・・いえない。星夜のこと考えてたなんて・・・。


実は桃からの電話の後、星夜についての気持ちを
考えていたのだ。だから何もいえない。


「・・・ゴメンナサイそれは今は言えないの・・・」


私が泣きそうになって言ったとき、星夜はベットに近寄ってきた。


「無理すんな。何かあったら俺に言えよ。」


「・・・ありがとう」


星夜の言葉には何か暖かみがあって、とっても心が落ち着いた。


そのとき、ウトウトとしてきた。


「・・・ゆっくり寝な」


「う・・・ん・・・」


そして、私は眠りに着いた。


星夜SIDE(途中から)


「・・・せ、せ・・・」


何か声がした。とそのときだった。俺の意識がはっきりしたのは。


目を開くと、近くには鳴海の顔。


「うおッ!!」


・・・しまった、やっちまった。病人を驚かせちまった。


「ちょ・・・」


「あ、鳴海」


と、思わず呟いたとき、鳴海は大きく頭を抑えた。


「お、おい!鳴海なんで起きてんだよ!」


「う・・・ん」


鳴海はゆっくりとベットに横たわった。
布団の羽毛が舞う。


「ご、ごめ・・・」


鳴海は大分よくなったのか顔の青みが引く。


「寝ながらでいいから聞け」


よく見えなかったけど、うなずいたのがちょっと見えた気がした。


「おまえ倒れたとき、顔真っ青だったぞ」


といったとき、あごを少し引いた。
まるで「へぇ・・・」とでもいっているように。((大当たり by作者


「そんなに寝不足になるまで何してたんだよ」


「うッ」


といってうめく。そしてちょっと考えてからこういった。


「ゴメンナサイ・・・それは今はちょっといえないの」


俺は何も反応しなかったけど、鳴海のそばによった。



「無理すんな。なんかあったら俺に言えよ」


「・・・ありがとう」


・・・さっきの台詞結構恥ずかしかった・・・・・・。


とそのとき鳴海の目が半開きになっていたのが分かった。
ちょっと笑いそうだったが、なんとかこらえて、一言。


「・・・ゆっくり寝な」


といったときにはもう熟睡していたようで・・・。


一気に暇になった俺はふいに鳴海の顔を覗いた。


・・・う、コイツかわいい寝顔してんな・・・。

読者様(いないと思うけど)には教えよう。
・・・実は俺は鳴海が好きである・・・。


うわッ!言っちゃった!
ていうことで・・・聞いちゃった読者様は速く忘れていただいたほうが
ありがたく。


じゃなくて、もう一度俺は鳴海の顔を覗いた。


・・・幸せそうだな、まるで眠りの森の美女みてぇ・・・・・・


と思ったときには俺はもう動いており、不自然に鳴海に
軽くキスをしていた。


「・・・おやすみ、眠りの姫」


やってしまった・・・
・・・・・・よくドラマでよくある好きな相手に相手が好きでもない相手に
キスされてしまうという・・・(意味分かります?早口言葉にオススメ)


「・・・あんまり心配させるなよ」


おやすみ、鳴海。


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恐怖の2000文字越え・・・。
キスさせてしまってゴメンナサイ、描写はなるべく軽くしたので
大丈夫だと思いますが・・・苦手な方はすみません。

・・・今思ったんだけど2000文字を1000:1000に
分けたほうが速かったかも・・・