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第１２話


「す、すすす、すごいっ！！」


今、わたしの目の前には視界に入らないぐらいの大きさの城がある。
上を見ると、その高さも半端ない。
エッフェル塔よりも高さが大きい・・・。
縦も横も面積も・・・。
それに見とれていると、リフェルにおいていかれていた。

「リ、リフェルぅ！！待ってよ！！」

急いでリフェルを追う。
城の入り口についた。
入り口の門の大きさだって、すごい！
こんな扉を、開けれるんだろうか。

「驚いているみたいだけど、ここは裏口だからね？」
「ハイ！？」
「入り口は、こんなものじゃないわよ。もっとビックリするわ」
「え、えぇ！」

すごすぎる。こんな世界にこんなデカイお城。
興奮していると、また、リフェルに追いていかれた。
リフェル・・・歩くのはやい・・・。
もうちょっと、ペースを遅くしてほしい。
じゃないと、こっちの体力があやうい。

扉をあける。

そこには、果てしなく続く廊下が。
どこまでも続く、じゅうたんが敷いてある。
じゅうたんは、赤い。レッドカーペットっていうやつ！？

そのうえを、リフェルが歩いていく。

「土足でいいの！！？」
「あたりまえでしょう？」
「そ、そーだよね・・・」

こういうの、世間知らずなんです。