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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 天使と悪魔と交換条件!! ( No.9 )
- 日時: 2011/09/24 18:55
- 名前: ナナ☆ (ID: JfFpjBhB)
第5話
わたしの下には、クリーム色のコートを羽織った少年。
少年は、わたしが乗っているせいで地面に顔を押しつぶされている。
わたしは、「すいません」と謝って下りた。
わたし・・無事だったんだ。
ホッと胸をなでおろす。
「いっててぇ」
腰をおさえながら、悲痛な声をあげている。
わたし、なんだか悪いことしたみたいだ・・・。
そのとき、少年は「あっ!」と声をあげた。
ふところから銀時計を出してさらに驚いている。
「やばい時間だ!いそがねぇと!」
「あっ!すいませんでした!」
「あん?・・・・・・つか、お前っ・・・!」
「えっ?」
「なんで『わっか』がないんだ!?」
「わっか、って・・・」
わっか?わっか、ってあの天使の頭にあるリングの?
そのとき、わたしは気付いたんだ。
わたしのまわりを歩く人たちの頭の上に白い『わっか』があることを。
そして、目の前にいるこの少年にも。
「さてはお前、堕天使かっ!」
「はい!?」
「しらばっくれるな!」
「え?え?」
「どおりで何もないところから降ってきたんだな!」
「ちょっと待ってよ!」
「うるさい!通報するぞ!」
「通報って・・・もしかして警察に!?」
「はぁ?ケーサツ??何だソレ」
「え・・・・・・」
そうか、ここはわたしのいた世界とはちがうんだ。
警察なんていう言葉も通じないのかな・・・。
「堕天使め!通報しに行くからな!」
「そんなっ!!」
何だかまずいことになりそうだ。
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