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五話　ドキドキ


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「ハァー、やっと終わった」


気付いたらもう、六時をまわっていた。


「ゆりー、終わったか？」


丁度、先生が教室に入ってきた。


「うん、もう疲れたよーー！！」


「ハハ、そんだけ逆らえる元気があるんなら充分」


先生は、笑うとわたしの頭を撫でた。


「先生……」


「ん？　何？」


二人しかいない教室にやたら緊張するわたし


「……。」


緊張して何も言えなくなってしまう……。


「どうかしたか？」


先生の顔がわたしの顔に近づいてくる


わたしは、思わず目をつむる


「ゆりな？」


ちょっ、そんなん耳元で囁くように言われたらヤバイよ……。


「……せ…んせ…い」


「んー？　お前顔赤いぞ」


「大丈夫か？」っと言いながら先生がわたしの頬に手をおく


ヤバイ、もう限界だよ……


「先生、わたし＿＿」


ガラッ


教室のドアが開く


「ゆりなと先生？」


ドア開けて斎が入ってきた。