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Re: 幸せの魔法!!【人気投票中!!】 ( No.104 )
日時: 2011/11/06 16:53
名前: 夏樹 りん ◆IP0D6MCWdg (ID: mP9fdSv/)

第十四話「狂った笑顔」

「と、言うわけでこのチームで悪魔を狩るぞ!」
ロン先輩が言う。はりきってるなぁ。
「なにか分からないことがあったら夏音に聞いてね!」
私か。そして自分じゃないのか、春光。
「じゃあ、質問します。」
文月ちゃん、だよね…?その子が手を挙げ質問してきた。
「何故、悪魔を狩るんですか?悪魔は一般人には被害を加えないはずなのに…」
よくある質問ですね。はい。

「確かに一般人には被害を加えない。でも60年ぐらい前から悪魔が活発に活動し始めたらしいの。一時期は人を食い荒らす悪魔が出たそうよ。
それで、悪魔が活発に活動するのを防ぐべく悪魔狩りが開始されたの。で、私たちが狩れるのは3級以下の悪魔たちで、2級以上はプロが狩るの。」

「へぇ〜」
感心する一年ズ+α
あれ?コレって授業で習わなかったけ?

「俺も初耳だ。」
マジっすか先輩。


「まぁ、とにかくチームができてよか「ウンブラッ後ろッ!」グハッ」
ウンブラが話している時に突如現れた少年。少年はウンブラを殴りつけた。

「ウンブラッ!」
誰よりも早く駆けつけたのは彼の兄、ルーキスだった。
「兄貴…ハハハ、しくじっちまった…」
「しっかりしろっ、ウンブラ!」
「ハハハ、後は頼んだぜ(色んな意味で)」
ウンブラは目を瞑った。
「ウンブラァああああああああああああああああああああああああ」
ルーキスは正気を失ったようだった。

「ルーキス、大丈夫です。ウンブラは気を失っただけです。だから…」
ミューズ、ルーキスのこといつも心配してたよね…
いつも側に居たよね…
正気を失ったルーキスを見るのは辛いんじゃないかな…
悲しげな雰囲気を壊したのは、ウンブラを殴りつけた少年だった。

「アハハハハハハハハハハハ!良いねェ、兄弟の絆ってヤツ?ホント、壊したくなるよ。僕さぁ、絆とかそういうのさ嫌いなんだよね。絆絆っていってるやつを消したくなるんだよね〜」
少年は、狂ったような笑顔をしていた。

「貴様…よくも俺の弟をッ!」
ルーキスは少年に切りかかった。しかし、
「人間って愚かだよね。」
そういってルーキスを蹴り飛ばした。
「ルーキスッ!!」
そういって駆けつけたのはミューズだった。
少年はミューズを睨み付けてミューズに歩み寄った。
「ねぇキミ、消えてくれない?見てて怒りを覚えるんだよね。」
そういってミューズを殴ろうとしたとき、

「やめてッ!」

聞きなれた二つの声がした。
その声の主たちはミューズの前に出て、庇おうとした。

「瑠夏、亜美っ!どうして!逃げてください!」
「嫌だっ!私は仲間を見捨てるなんてしたくないッ!」
「亜美の言うとうりよ!私も見捨てるなんてしたくないッ!」

亜美と瑠夏は大切な仲間を守りたいんだね、自分が傷ついてでも…
でも、あの少年は________



「そう、じゃあキミたち全員消えてくれない?」

そういって魔術を発動する少年。
その魔術は、少年には不似合いな威力だった__
少年の周辺には嵐のような風が吹き荒れていた。立っているのも困難なぐらい風。私は確信した。あの少年は、





大罪級の悪魔だ!