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Re: 【アンケート】幸せの魔法!!【開始!】 ( No.164 )
日時: 2011/11/23 15:27
名前: 夏樹 りん ◆IP0D6MCWdg (ID: mP9fdSv/)

凛さん
鑑定有難う御座いました!
指摘されたところを気をつけて小説を書いていきたいと思います。

第二十話「存在」

「とにかく今は大変なんだ。」

この結界の中は外部からの攻撃を受けないから今は大丈夫だが、
10分後にはこの結界は壊れてしまう。
この結界は外が透けて見えるので今の状況が分かる。

絶対零度の術、『アブソリュート・ゼロ』の魔法陣の中で
悪魔と先輩は何かしているようだ。


「とにかく、先輩を止めないと…」
「殺戮人形になるんじゃないかな…」
「さつりくにんぎょう? 」
上から順に優花、春光、真奈。

「…今の先輩には”心”が無いのか? 」
「それに近いと思う…」
「洗脳されて無いと思います。」
「アレは本心なのかしら…」
上から順に勇斗、雷瑠、文月、美玲の一年ズ。

「夏音、アレは先輩の…」
「”本当の性格”と言うのが一番近いかな。」

私たちが知っている先輩は
お調子者で人気者で結構モテていた。
いつも笑顔でいて、一緒に居てすごく楽しかった。
そして、いつの間にか惹かれていた…

「夏音…」
私が少し思い出にひたっていたら夏歌が心配して声をかけてくれた。
「大丈夫、今はこの結界が壊れるまで回復しておかないとね。」
そういってウインクする。

「無理しないでよね。」
「そうだな、できるだけしないようにするよ。」



ミシッ

嫌な音がした。
結界にひびが入ったようだ。

ミシッ

さらにひびが入った。


「やばくないか…」
ヤバイもなにもやばすぎる。



ミシッ

さらにひびが入り、そして

パッリーン

結界が砕けた。
結界はガラスが割れ、その破片が飛び散るように砕けた。

悪魔はニッコリ笑い、先輩はかすかに笑みを浮かべていた。
そして、『アブソリュート・ゼロ』の魔方陣を何らかの力で消した。


「へぇ、君たちがあのエンシェント家の双子。」
と言って私たちを見る悪魔。
再び武器を構えた。
「安心しなよ。もうここから立ち去るから。コイツと一緒にね。」

ふざけるな。先輩と一緒に立ち去るなんて、ふざけるな。

「じゃあね。」
悪魔の足元に黒い魔方陣が現れた。
そして、魔方陣が光だした。

「待てッ! 」
私は悪魔へ切りかかろうとした。だが、魔法が発動し悪魔と先輩は消えた。

間に合わなかった…


「ロン先輩…」

絶対に救ってみせますから。
待っていてください。