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- Re: 【アンケート】幸せの魔法!!【開始!】 ( No.167 )
- 日時: 2011/12/03 16:18
- 名前: 夏樹 りん ◆IP0D6MCWdg (ID: mP9fdSv/)
第二十一話「悪魔の城」サタン視点
嗚呼、疲れた。
なんていったてエンシェント家が二人もいるんだから。
嫌がらせか?
ぶつぶつ愚痴を吐きながら僕らの城の廊下を歩いている。
金髪の少年——ロンとね。
この廊下は悪魔には不似合いなほど豪華だ。
大理石の床に真っ赤なカーペット。
壁には絵画が飾られており、花も置いてある。
天井にはシャンデリアが廊下を照らしている。そのシャンデリアは10mおきに飾られ、どれも美しいデザインである。
「眩しすぎる…」
ロンが呟いた。確かに眩しいけど慣れれば大丈夫なはずだ。
ただ、明らかに悪魔が住むような所じゃないと思うんだ。
「まぁ、慣れろ。」
適当に返しておいた。「無理だ…」と呟いたようだが仕方ない。
城の外見からして眩しい気がしなかったのだろうか?
僕らの城の外見は、左右対称で豪華。そこら辺の国の城より豪華で立派だ。
だからよくシンメトリー(左右対称)好きな国の王、あるいは女王がお金とか何でもやるからこの城をくれと言ってきた事が何回もある。
全部断ってきたが、ある王は戦争まで仕掛けてしたんだよね。
まぁ、兵は全滅させたけど(笑)
と、歩いているうちに僕らの五倍ぐらいはある扉の前に。
ギィイ——
扉を開けた。扉の先は大広間だ。
そこには五人の悪魔が晩餐会で使うようなテーブルを囲み座っていた。
「珍しいわね、貴方が遅いなんて。何かあったのかしら? 」
悪魔の一人、ルシファーが上品に言ってきた。
ルシファーは傲慢を司る悪魔。
とても美しい金髪で、サイドが長く後ろはお団子ヘアーだ。青い瞳でつり目である。
黄色のドレスを着ており、胸元には青い薔薇のブローチが着けられている。
とても美しい悪魔だ。
「色々あったのさ。」
さて、今までのことを話そうか。
僕も自分の席に座った。
ロンは立ったままがいいらしいので、僕の左斜め後ろに立っている。
「とりあえず、今日のことを話そうと思う。」
まだ一人来ていないようだが今すぐに来るだろう。
彼女のことだからな。
と、そのとき赤い魔方陣が扉の前に現れた。
そしてその魔方陣はまばゆい光を放った。そして、魔方陣の中に人が居た。
「遅れてしまって申し訳ないわ。」
彼女——ベルゼバブが現れた。