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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 軽音部って、なんだっけ?-戦隊なんて御免です- ( No.20 )
- 日時: 2011/09/30 21:03
- 名前: 由羽 (ID: Lay1j2X4)
- 参照: 早く十月三十日になんないかな!
——卯月——『シワスンジャーって、なんですか?』
「あの。これって、なんなんですか?」
あたしは、近くにいた黒髪ショートの女の人に聞いてみた。メガネをかけていて、常識人らしい。
「この人たち、変人」
そっけなく答えたその人は、逆にあたしに聞いてきた。
「あたしの自己紹介とか、しなくていいの?」
しょっぱなから先輩と後輩の関係は崩しちゃいけねぇー!
そう思ったあたしは、どうぞ、しちゃってください、とノリノリで言う。
たぶん、顔はひきつっていると思う。
「じゃああたしの自己紹介ね。あたしは笹田 佐津紀。みんなからは、漢字を変えて皐月って呼ばれてる。別に、意味ないんだけどね。
まあ小説だから、漢字を変えたのわかるし、一応言っておく。楽器はキーボード。で、一番言いたいのが——」
楽器のキーボード意外に重要なことがある!?
まさかのこの人も歴女!?
「彼氏います。きゃっ、言っちゃったー!」
顔を赤くさせていう皐月先輩に、弥生先輩と卯月先輩が殴りかかる。
リア充は歴女も天然キャラもイラつかせるんだなー。
そう思っているあたしも、後輩でなかったら殴ってると思う。
「こいつ! 二年のくせに!」
この人二年生か! 一人だけ落ち着いた雰囲気を持つ人は二年なのか!
顔に縦線が引かれたあたしの顔を見て、弥生先輩が話題を変える。
「あの! その二人の自己紹介はっ!? まさか二人とも、リア充?」
みしり、と先輩の持ったベースのネック——弦が張ってある、細長い部分——が、音を立てる。
殺気を感じて、あたしは慌てて首を振った。
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