コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 軽音部って、なんだっけ?-戦隊なんて御免です- ( No.27 )
- 日時: 2011/10/02 19:02
- 名前: 由羽 (ID: Lay1j2X4)
- 参照: プロット友達に見られた……↓
——卯月——『シワスンジャーって、なんですか?』
バンド戦隊、シワスンジャーとは、ここらへんの地域をPRする、ヒーローである。
シワスンジャーレッド、シワスンジャーブルー、シワスンジャーピンク、シワスンジャーイエロー、シワスンジャーグリーンの五人によって編制されているが、最近はイエローとグリーンの行方が分からない。
彼らは一年ごとに新しい人がやっているらしく、去年までイエローはお腹がポッコリと出ていて、動きが鈍い人がやっていた。
——なぜ、シワスンジャーの説明をしたかというと——
「……これって……」
あたしが右手と左手の親指と人差し指でつまみ上げた洋服をみて、唸ったのは。
黄色い、全身タイツの一歩手前のような形、中央には『S』と、でかでかと書かれている。
こ、この服、見覚えあるぞ……。
そう、これは去年、近くの商店街のPRイベントで見た……。
シワスンジャー。詳しく言うとイエロー。
ああそうか。うん、引っかかっていたものが取れたような感覚だぞ。
って、
「ちゃうだろ——!」
関西弁で突っ込んだあたしに、弥生先輩が駆け寄ってきた。
「どうかした!?」
どうもこうもないですー!
「なんなんですか、このシワスンジャーイエローの服! まさか、これを着ていつも歌っているんですか!?」
ん?でも、学祭の時は制服だったはず。
よくわからなくなっていたとき、如月が顔を出した。
あたしの服の、緑ヴァージョン……シワスンジャーグリーンの服装。
「これ、何のコスプレなんですか? そういうプレイなんですか。ってか何プレイというんですか。羞恥プレイの一つですか?」
淡々と聞く如月。顔は、恥ずかしいのか怒っているのか、夕日のように真っ赤だ。
「睦月君、如月君、よくぞ聞いてくれた! そう、我々師走高校軽音楽部の裏の顔は——」
あー、あ、聞きたくないぞー。
「シワスンジャーなのだ!」
