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Re: 【11話更新♪】黒血フォルクロリカ 【オリキャラ募集中!】 ( No.185 )
日時: 2011/12/03 20:07
名前: あんず (ID: YuKtYzVA)


++ 12:照れ隠しと嫉妬と謎の美少女 ++

アカネが貸してくれたTシャツに腕を通す。
生地はそんなに伸び縮みしないし何よりも分厚くて着にくい。

「人間はこんなものを着ているのか…」
「へ?何か言った??」
「あ、いや何でもないよ。」


コンコン
「誰?」
「フォルクロリカだ。エミィはいるか?」

アカネの部屋にフォル先輩が入ってきておもむろにあの名前入りスライド三段携帯を取り出し—
「ってダメですよ今そんなもんだしちゃぁ!!」
「ビクッ…な、何だイキナリ」
「何だも神田もありません!ケータイの番号に人の名前書いてある機種なんて
 人間界にはありませんよ!」
「ソフト●ンクとかド●モとかa●とかか?」
「そうですよ!」
「なるほどな…
 というか何だも神田もってエミィお前ギャグがやたらと古いな…」
「いいんですよッッ!
 デ●もス●もねー!とか言わない分勘弁してくださいww」
「●モも●トもねー……。既に逮捕フラグだろそれwww」
「分かりましたか!?私はどこかの銀行員や熊さんよりは正常なんです!!」
「………」

ふと横を見るとアカネがなんか哀愁漂った瞳をこっちに向けてた。

「………………」

「おおぅ…す、スマン………」
「あ…ゴメンね……」
「………………」

アカネに後で謝らなくちゃ…というか話の内容変わってない!?

「先輩が名前入りスライド三段携帯を取り出し—ってとこからずれてきたんですよ!」
「そうだっけ」
「そうですよ!」

先輩は何を放すためにココに来たのだろうか…
つくづく謎めいた人である。

「ゴメン、ちょっと緑茶飲みたくなっちゃったんだけど…」
「買って来ようか?」
「え、いいの?」
「うん。十分くらいで買ってくるよ。」


扉が閉まる
「私達の話のためにパシらせちゃっていいのだろうか…」
「うむ…確かに良心が痛むな…」
「痛んでるなら早く本題に入っちゃいましょうよ」
「分かった。本題を話そう。
 私が言いたかったのは正体をアカネ達には話していいんじゃないかっ
 てことだ。
 あいつ等は不思議な力を持っているようだし...
 きっと受け容れてくれるはずだよ。」

確かにそうだ。このまま黙っていると後に差し支えるし
それにやっぱり心苦しい。

「わかった。今日夕食の時に話してみますね。」
「うむ。」


その時だった。

ギィィィ—
「あの〜ガイト君居ますか?」

「誰だろう?」
「君付けしてるし...知り合いじゃないですかね?」

とりあえず立ち上がり部屋を出てみる。

家のドアから身を乗り出しているのは
美しい金髪の少女だった。