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Re: 【16話更新♪】黒血フォルクロリカ【オリキャラ募集中!】 ( No.250 )
日時: 2011/12/24 19:18
名前: あんず (ID: YuKtYzVA)


++ 17:赤いボタンと仲間達 ++


ビビビビビビ...
機械特有の甲高い音が部屋の中を支配する。

本当は倒れそうなほど痛くて辛い。
でもトンボやアカネはもっともっと辛いんだ。

黒く焦げた腕を必死に動かす。

『電波が登録された全員の聖圧を掴みました。ご用件をお話し下さい』

最後の気力を振り絞る—


○●


「おい!話を聞いているのかチェス!」

怒ってるユウちゃんってほんとに可愛い。
だって俺だけを見つめてるんだよ?
こんなに可愛いユウちゃんを独り占めできるなんて俺は世界一の幸せ者かもしれない。
「そしてユウちゃんはその美しい顔を赤く上気させながら...俺に...キスを....」
「するかボケ!!」

激しく鉄拳が振ってきたww

「なんで人間界に泊まる場所がホテルなのだ!!」
「...良いじゃん綺麗だし」
「いや......確かに綺麗だが.......えっと...
 そう!高いじゃないか!値段が!!」
「お金は沢山持ってるよ♪」
「....いや...それにしても........」
「なんか問題ある?」
「...ぐむぅ」

ユウちゃんってからかうとほんとに可愛い。
見かけによらず初心なんだからこの子は。
「するとユウちゃんは煌びやかな銀髪を揺らめかしながら...俺に...キスを...」
「しないと言っただろう!というかさっきからお前は何の妄想をしているんだ!」

激しく激しく鉄拳が振ってきたww

「...とりあえずここのホテルは普通じゃない!」
「え?どうして??」
「.........か、家族連れとか...いないし.....」
「う〜ん何する場所なんだろうね?」
「お前分かってんなら言わせんな!!!!」

ごきょっ:;』@、kjhうgftrrtyrが〜〜〜〜
↑鉄拳


「もういい!お前のことなんて知らん!!」

拗ねてそっぽを向いてしまった。
ああ見えて子どもっぽいトコあるからな〜
ココは俺の出番。
後ろから忍び寄ってそっと甘い声で耳に息を吹きかける。

「...元気出して...フゥッッ....」


ぴくっ
「ぅにゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
びびびびびびびびびびびび

「うわっなんだ?」

突然機械音が鳴り響いた。

「はえ?」

発信源はユウちゃんの尻ポケットから
「よし!俺が取る!!」
「さりげにセクハラすんな!っていうかお前のも鳴ってるぞ?」

一応、応答ボタンを押す。


ザザ—ッッ『はぁっ.........はぁっ........』


「この声は...」
「エミィ!?」


『—今..和三紋黒光の持ち主の悲しみと妖刀が過剰な連鎖反応を起こし
 強力な結界を作り上げられています...
 ハクロ=アルフォンスと私も腕に大きな打撃を受けました...
 先輩方の援護を要請します........』


「なんだって!?」
「小聖が襲われるとは...まずいな。行くぞ!」

急いで階段を駆け下りる。

「結界ということはおそらく敵の能力は雷だ。
 治癒能力者と対の能力...風系統のものはすぐに現地に向かわないと」


○●

「フォル!」
「シャト....これはどういうことなのだ......!?」

フォルクロリカの顔は真っ青だった。

「私が居ない間に...こんなことが......」
「落ち着いて。」

気が動転している。
いつもの君らしくないねフォルクロリカ。

「いつもの様に堂々と胸を張って...
 君に責任はないんだから。今僕らが出来ることは一刻でも早く現地に行ってエミィたちの援護をすることだよ!」
「....ああ!!!」



夜の街を沢山の影が走りだした。