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- Re: 【17話更新♪】黒血フォルクロリカ【オリキャラ募集中!】 ( No.271 )
- 日時: 2011/12/26 20:42
- 名前: あんず (ID: YuKtYzVA)
++ 18:続・赤いボタンと仲間達 ++
「エレベーターが遅い!!!」
一つ蹴りを入れると文が階段をダッシュで駆け上る。
普段冷静な文がここまであわてるのはめずらしい。
「ちょ...待ちなさい!」
「ぼぉっとしてなんか居られない!まだ戦う力のない小聖が襲われたんで
すよ!もし死んでしまったらどうするんですか!」
「...階段よりも」
文の腕を掴んで引き寄せる。
「行くわよ!氷魔法二番『天氷柱』!」
ゴゴゴゴ...
私の足元にあった大気中の水分が氷結。
一気に小聖たちの居る階まで上っていく大きな氷の柱が出来た。
「この階ね...飛び移るわ!」
「姉さんも十分慌ててるじゃない...」
「って....ん...」
何かが焦げたにおいが立ち込める。
「貴女の能力は何でしたっけ?」
「風と治療。」
「雷に効くのは風。貴女が戦って私が治す。分かった?」
「了解」
扉を開けて中に入る。まだ誰も着ていない。
「ったく...麗聖士たちは何やってるのよ もう!」
「.......ぱい」
「誰!?」
「せ...んぱ.....い.........」
「貴女はエミリア=フローレンス!?」
よく見ると足に大きな火傷を負っている。
「ちょっと待ってて。今治してあげるから」
「.......ちがう」
「え?」
「トンボの方が.........つら...い......
トンボを先に治して.....」
エミリアちゃんの下に誰かがうずくまっている。
「この子がハクロ=アルフォンスね!」
確かにハクロ君の方が酷い怪我ではあるが、エミリアちゃんも同じくらい酷い。
ここで先に治癒能力のあるエミリアちゃんを治してトンボ君のを二人でやるってのもアリだけど小聖の力じゃぁ大した戦力にはならない...
緊迫した雰囲気。
久しぶりだわ実戦なんて....
自分の能力は氷雪系。治癒はほんの少し出来る程度だけれど。
専門家達が来る間の時間の命をつなぐことは出来る—
「やってやろうじゃないの!白魔法発動!」
○●
かなり強い結界だ。
触れるだけで身体が壊れてしまいそうである。
「手始めに....」
邪気の強い雷の結界の上に更に四層の結界を重ねる。
「白魔法五番『清浄化』からの白魔法四番『時間回帰』」
時間回帰・空間回帰は同じ性質の結界が五枚出来てから初めて成り立つ特殊な術式だ。
アカネという人間の部屋のドアの一部に空間回帰の痕跡が残っていたのはそのせいであったのか...
大きな音がなり一番内側にあった邪気の多い結界が割れた。
ココまで来れば後は簡単。
「緑魔法六番『角笛颯』」
ライプチヒ聖誓園の進級時には必ず教師全員が会議を開き飛び級できるほど能力の高いものが居ないかを話し合う。
能力のあるものが年齢関係なくどんどん上にいけるシステム。それがこの学園の強みだ。
年によってその人数は大きく変わるし、居ないことの方が多い。小聖から聖剣士に飛び級したのはここ数年では私くらいだ。
まぁ如月姉さんは手続きがめんどくさいって言って断ったけど...
私は大きな能力を持っている。
夢は世界中を回って情報新聞を作ること。
そのためにはこんな結界などで止まって入られない。
「とどめ。緑魔法八番『凪樹羅の大風』」
結界は全て崩れ去り雷は止んだ。
中心になっていた人間が倒れる
「大丈夫ですか?貴女は...」
パソコンを取り出す。
「初めまして神崎アカネさん。今治療しますから動かないで居て....
....!?」
突然首を絞められる
気道がふさがれて
苦しい
苦しい
「くそ....なによぅ.....小娘一匹ってはずだったのにィ」
突然人間の口の中から金髪の美少女が出てきた。