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Re: 【20話更新♪】黒血フォルクロリカ【オリキャラ募集中!】 ( No.298 )
日時: 2012/01/03 01:08
名前: あんず (ID: YuKtYzVA)


++ 21:金髪美少女のせいで学校に行くことになったPart3 ++


パシッッ
「この馬鹿め.....!」
「...ごめんなさい」

フォル先輩にはたかれた頬がヒリヒリと痛む。

治癒能力のある先輩たちが集まったおかげで瀕死の状態であったレナ先輩、
如月先輩、文月先輩、そしてアカネは一命を取り留めた。

「......言い訳があるなら言ってみろ」
「敵・フラン=クロニカル=フランカは質問に答えなかった場合私達のことを絶対
に殺していました。先輩方の命を守る為ー」

こんなのダメだ。
もう卑怯なことはしたくない。



「どうした?」
「さっきのは嘘です!

私は....自分の命を守る為に....!」



涙が浮かんでくる。
フランに言われた言葉が再び胸を抉った。

「先輩.....私............私.....!」
「もういいよエミィ。」

フォル先輩が私の頭に優しく手を置く。

「お前にあの能力を使うことにならなくて本当に良かった。」
「あの能力...?」
「人の心を見透かす力さ」
「!!」
「お前が正直に言ってくれて本当に助かった。 私にとってあの力を使うことは
苦痛でしかないんだ。」
「先輩....本当にすみませんでした!」
「うむ。強き者は弱き者を守らねばならない。
次からは仲間や自分の命よりもまず人間に害を与えないことを
優先するのだぞ」
「はい!」

ぐりぐりと私の頭を撫でるフォル先輩。
前より心を開いてくれている....
そう思った。


「はい!治療終わり!」

ハニー先輩が立ち上がる。
どうやらアカネを治し終わったらしい。

「ん......」
うっすらと目を開けるアカネ
周りをキョロキョロする。

アカネが見えたもの
=如月先輩の魔法で凍った部屋を炎の力で溶かしているチェス先輩

「うわぁっっ!」
「み、見られた!」
「.....手から火が出てる!!バケモノ!!」

スラリとアカネが黒光を抜く。

「「「「「あ!黒光発見!」」」」」
「何!?お前らも黒光狙いの化け物か!?」

ガチャガチャ
突然家の扉が開く。ガイトが帰ってきたみたいだ。

「....アカネごめん!さっきは悪かったよ.........ってバケモノぉぉぉ!?」
「うわぁなんて最悪のタイミング」

すごいことになってしまった....
事態の収取の為大声で叫ぶ。

「ちょっとアカネとガイト!この人たちは私の先輩、バケモノじゃないわ!
今から全部説明するから皆落ち着いて!」




◇◆

◆◇



「成る程....エミィ達は魔法使いだったんだ....」
「信じる?」
「目の前にいるんだから信じない方がおかしいわよ!」

アカネとガイトは意外と素直に受け入れてくれた。
このままだと黒光も無事回収できそうだ。

「......こういうわけで妖刀・和三紋黒光を私たちに譲ってもらえますか?」

交渉人は勿論文月先輩。
きっとうまく行くはず....


「すまないが譲れない。これは先祖代々受け継いできた大切な刀だ。
除霊だとしてもこれだけは譲ることができないんだ。」
「じゃあ黒光の妖である部分だけを渡していただくことは出来ませんか?
このまま力を放出したままにしておくとさらに悪人に狙われることに
なりますよ」
「....さらに?既にもう狙われているというのか?」
「やっべぇ\(^o^)/」
「ちょ....文月先輩!」

ダメです。先輩。舌を出してもテヘペロとはいきませんよ!

「誰にだ!でも黒光の持ち主のことまではばれてないんだろ?」
「.......ごめんなさい」
「ばれちゃってる系ですかwww
まぁ良いや、とりあえず目星はついてるの?」
「うん.......」

富蘭黒花を大人にしたような人物。
フラン=クロニカル=フランカ
関係がないとは言い切れない。

もしも何らかの繋がりがあったとしたら
私達のいない学校でガイトやアカネを狙ってくるはずである。

そうだとしたら....

「よし私が学校に潜入する!それでガイトとアカネを守るよ!」
「それはいい!でも一人じゃキツイんじゃないか?」
「それなら僕が行く!」
「トンボ!」
「エミィ一人じゃ不安だしな」
「あんたも大して変わんないわよ」
「じゃぁフォルクロリカ班全員言っちゃえば?」
「中3と中1ということでね〜」

私が招いた事態だ。
これは絶対解決したい。

明日から制服の手配をしなければ!
長い一日が終わった。