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Re: 【24話更新♪】黒血フォルクロリカ【キャラ絵うp2!】 ( No.346 )
日時: 2012/01/16 22:46
名前: あんず (ID: S86U/ykR)
参照: http://www.kakiko.info/oekaki_bbs/data/IMG_001196.jpg


++ 25:フランカ始動! ++


キーンコーンカーンコーン
長いチャイム。
俺はいつもどおり授業の準備をするために自分の机に手を入れる。

がさり
指に触れるのは封筒の感触。
『明日の放課後、屋上に来てください。話したいことがあります。』

富蘭黒歌—
皆に嫌われかけているあの娘。でも俺はあの娘が好きだった。


*回想*

彼女が転校してきてから一週間がたった。
最初のうちはイギリスからのということでちやほやされていて
俺は彼女と関わりもなかったし、むしろ嫌いなほうに入っていた。

綺麗な肩までの金髪、整った顔立ち。
どれを取っても俺のタイプじゃなかった。

その日は放課後で夕焼けが美しかった。
屋上に忘れ物をして取りに行くところ。

かんかんと鉄の階段が鳴って、ドアを開けたら彼女がいたんだ。

電話中だった。
学校では携帯持ち込み禁止だ。

成績優秀で大人しい彼女が携帯で通話をしていた。
終わったらしい。
彼女は俺の方を見てニッコリと微笑んだ。

綺麗だった。
彼女にとっては何でもない日常のワンシーンだったかもしれない。
でも、俺の心の中にはいつまでも残る気がした。

その時俺には仲が良い女友達がいて、そいつは俺の幼馴染だった。
俺のことが好きじゃないのかな?
俺が彼女の話をするごとに突っかかってくる。

そいつはいい奴だ。とても。
だからそいつの口から彼女を罵る言葉を聞きたくなくて。

気がついたら富蘭黒歌と俺は付き合っているという噂が流れていた。
彼女のことは好きだったから嫌な気はしなかった。

**

最近二人きりで会うことがなかったから嬉しかった。
しかも彼女の方から誘ってくれたんだ。

自然と胸がときめいた
これが恋って奴ですか?


○●


『フラン=クロニカル=フランカが本格的に始動した。今日屋上に
 ガイトを呼び寄せる。マークしてろ。』

フォル先輩からこんなメールが届いたのは授業中だった。
たまたまロックをかけておいたから良かったものの...
あの人は何にも考えてないww

運悪くトンボが携帯を没収され、取り返し終わる。
もう放課後だ。

ガイトが嬉しそうな顔で屋上へと向かう。
それを追う影が三人...え?三人?

「アカネ!?」
「...何よ」
「エミィ、トンボ私はガイトが好き。だから邪魔をする。それだけだ
 よ。」

本気の目でアカネは語った。

「あんなに好きなのに....何で気付いてくれないんだろう!
 あの女は絶対裏がある!ガイトは...あたしが助ける!」

アカネはきっとフランカのことを知らない。
でも気付いてる。
恋する乙女の第六感という奴か。

「とにかく急ごう!ガイトと二人にしておくと危ない!」
「うん。」

空はまだ青かった。