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- Re: 【21話更新♪】黒血フォルクロリカ【参照3600突破!】 ( No.592 )
- 日時: 2012/04/19 22:31
- 名前: 茜崎あんず (ID: 92VmeC1z)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
++ CS第7話:白虎の麗聖士 ++
ピエロ二人をなぎ倒したフォル先輩はずんずんと前に進んでいく。
「見つけた。」
木の上に向かって呟いた。
「誰もいないじゃないですか。」
「いや、よく目を凝らしてごらん。」
「?」
・・・・・・やっぱりわからない。
その時、私の肩にぽんと手が置かれた。
「初めましてと言っていいかな?黒血フォルクロリカ。それとライプチヒの小聖ちゃん♪」
カーキ色の軍服を着た細身で長身の少女がそこにいる。
ぱっと帽子を取ると艶やかな緋色の髪があらわになった。
「お前は・・・・・・・誰だ?」
「白虎の麗聖士、と言えばわかるよね?」
「???」
呆れたように肩をすくめる少女。
「最近のライプチヒはそんなことも教えてないのか〜」
「・・・・・お前はライプチヒのものなのか?」
「違うよ、私はリンドグレーン出身。大分昔に卒業したけどね。名前はジオ=ランファン、もう分かった?」
「??????」
「常識無さ過ぎ!!」
なんて呼べばいいのか分からないが・・・・ランファンさんはため息をつく。
「とにかく私は今君たちと争うつもりは無いから、そこをどいてくれないかな?」
「嫌だと言ったら?」
「黒血なんて白黒麗聖士でもかなりの主席じゃないか。君が死んだら皆が困るし、悲しむことになってしまう。」
その言葉は自分が本気になったらお前なんか簡単に殺せてしまうという意味の表れで、フォル先輩の闘志に火をつけるのには十分すぎるものだった。
「なんならやってあげようか?白黒麗聖士ごときが私に表立って刃向かうなんて、この子は力量の差も見抜けないのか。大変なのを先輩に持ったね小聖ちゃん。」
彼女の笑顔は歪まない。
そして腰元から取り出したのは二丁拳銃。
「死にたくないなら退いてね♪」
「・・・・・」
沈黙を守ったフォル先輩にランファンさんは銃口を向けた。
「黄魔法第八番『雷迎球』、黒魔法第五番『協奏曲』。結合の時を迎え我が手によって融じ賜え。」
光る拳銃。
かちりと言う音とともに破裂する巨大な爆音。
「フォル先輩っ!?」
「心配するな!聖蜉蝣鎌っ!!!」
弾頭と融合した強烈な雷を二つの鎌で弾こうとする。
しかしランファンさんは動じず、次の弾丸をはめた。
「ごめんね〜追加行きます。」
弾くことが出来ず、圧力と風圧でフォル先輩の身体は遠くにはじけ飛んだ。
「しゃすとらぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!うけとめろぉぉぉぉぉおぉぉぉぉ!!!!」
必死の叫び声が聴こえた。
「無茶言うねぇあの子も・・・・・。さて小聖ちゃん、君には人質になってもらおうか♪」
「無理ですお断りします!!!」
腕を掴んできたランファンさんの脛を蹴飛ばしてフォル先輩の下へ向かう。
「おいコラ待てよ!」
「すみません!」
だいぶ訳わかんなくなってきた・・・・・。