コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 【21話更新♪】黒血フォルクロリカ【参照3600突破!】 ( No.604 )
- 日時: 2012/04/22 22:13
- 名前: 茜崎あんず (ID: 92VmeC1z)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
++ CS第11話:続・ナルシ赤魔人と新たなる仲間 ++
「アイツはナルシストで頭が悪くて女好きでナルシストで金にがめつくてナルシストなナルシストだが実力は本物なんだ。」
「僕ら全員でかかっても勝てるかどうか・・・・・。」
「はぁ・・・・・」
辛気臭い顔をしたサーカス連中を見やり、ランファンさんが大きくため息をついた。
「しょうがない、私も闘ってあげるよ。」
「「「えええええええええ!?」」」
悲鳴を上げるサーカス連中。
「そ、そんないくら・・・・。四獣従者なんだから前線にでたら・・・・・・。」
「いいじゃん、部下が死ぬよりマシだよ。それに私は先にリネの裏切りに気付いた精霊王の命令でここにきた。リネに盗まれる前にサーカスから箱を奪っておけってね♪でも任務に失敗してしまった。君らの責任は私の責任でもあるんだ。」
ランファンさんはなんでもないような顔でいった。
「っていうかお前・・・・・四獣従者だったのか・・・・・・!」
「そうだよ〜だから私に勝てなくても気にしなくてもいいからね〜」
「・・・・・・・・」
黙り込んでしまうフォル先輩の頭を彼女は軽くぽんぽんする。
「そんな気にしなさんな、君も十分強かった。」
プライドの高いフォル先輩はそんなことでは納得しないだろう。
しかし、いじけたりはしない。
「・・・・・いや大分レベルの差が感じられたよ。お前はリンドグレーン育聖園出身なのか。」
「うんそうだよ、ちなみにライプチヒからも一人出身者がいるね。まぁアイツは擬態が上手いからな〜中々見つからないと思うけど。」
「・・・・・。」
フォル先輩はランファンさんを真っ直ぐに見据えていった。
真摯な目、強いものの瞳だ。
「いつかお前の実力に追いつきたい。だから、次にあったときもう一度戦ってくれないか?」
ランファンさんは応えない。
しばらく流れる時間。
「了解した。次にあったとき私は君の新しいレベルを試す。でも。」
目深にかぶったキャスケットを取り頭を下げた。
「リネグループは大の男を80人位集めたマフィア集団。いくら私たちが少数精鋭部隊だからと言ってあの人数と体格差じゃ絶対に勝てない。今は少しでも人数が欲しいんだ。」
「・・・・・・分かった協力しよう。私にも関係のあることだしな。」
手を握り合う。
なによりサーカスの誤解が解けて本当に良かった。
さくさくと言う足音。
「さっきは、乱暴して悪かった。」
赤ピエロだった。
「お前達のこと理解してないのに痛い思いさせちゃって・・・・・。」
「いいよ、気にしてない。っていうかこっちこそ先輩がゴメンね!」
意外と気さくなサーカス団。仲間が増えたように感じた。
ワクワクする反面、リネグループの脅威も心配である。
未来はわからないままだがとりあえず新しい友達に対して心強さを感じていたのは確かだった。