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＋＋　10：黒血の麗聖士　＋＋

集合朝礼が終わった。

辺りに散らばる生徒達


の視線は全て私たちに注がれている。
心の中でコイツ可哀そうとか思ってるんでしょうねｗｗ


遠くだったからあまり顔は良く分からなかったけれど
すごく綺麗な人ってことは分かった。
美しい金髪が緋色のスカートにとても良く似合っていた。

それにしてもドルチェ＝フォルクロリカ先輩って
そんなに変人なんだろうか。

文月先輩が個人的にそう思ってるだけかもしれないし...


「エミィ...これからの学園生活に希望を持ちたいだけなのでは...？」
「ち、違........くないわねｗｗ」
「僕本当に不安になってきた〜」
「実は良い人かもよ！」
「きっとそうだよ！！」
「希望が！」
「見えてきた！」





トン





ひやりと冷たい手が肩に置かれる。
そう
あの感覚—


「お前達が私の組の者か。」


振り返っても誰もいない。
ただ影がひとつあるのみ

「何コレ！」
「ひぃいいいいい」

すると影がゆらりと揺れて—
少女の形になった。

「私が黒血の麗聖士・ドルチェ＝フォルクロリカだ。
　何か文句あるか？」


彼女こそが黒血の麗聖士。
私たちが道端でであった少女だった。