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＋＋　14：この学園の先輩はやっぱ変人だらけです(変態も含む)　＋＋


「ごめん、ごめん！本当にスミマセンでした！！」
「いや、後輩の私たちにまでそんなことしなくても...」
「でもやっぱ悪いし...」

豹変モードから戻ったレナ先輩は本当に後悔しているらしくとうとう土下座を始めてしまったのである。

「あうぅ....許してね....こんな私でも.........
　ていうかもうこんな人間世界にいらないよね......
　樹海にでも行ってｋ「「だめぇぇぇえええええええええ！！！」」

流石にヤバイ
ネガティブすぎだこの人

「レナ....もう謝らなくてもいいよ
　これからはそんな胸のことぐらいで暴走しないの。
　分かった？？」
「えぐ……うん！」

うわぁぁぁぁんと泣きじゃくりながらカノン先輩に抱きつく
レナ先輩。

「カノン先輩…凄すぎじゃね？？」
「うん……コレはヤバイ。」


ていうかこんなカレン先輩だったらもしかするとフォルクロリカ先輩
と仲良くなる方法とかも教えてもらえるかもしれない！


「あの、カレン先輩。フォルクロリカ先輩って知ってますか？」
「ああ学園きっての問題児先輩のことでしょ」
「ちょっとレナ、変な事言わないでよ…
　この子達の小団統率者フォル先輩だよ！」
「……..ごめんなさい」

やっぱり変人なのかな…

「どんな性格なんですか？」
「う〜ん
　私も良く喋ったことないから詳しくは分からないんだけど
　とにかく無口無表情….かな？
　塚、なんで君たちはフォル先輩のことそんなに気にしてるの？」
「それは……」

今までの色々な出来事を順を追って話した。


「…………….。
　確かにフォル先輩は怖いけど。」

最初に口火を切ったのはレナ先輩だった。

「口調とかを気にしてびくびくするのは良くないんじゃないですかね？」

正論。
ていうかこの人通常時は敬語使うんだｗｗ

「フォル先輩はすごい魔術師だけどやっぱり人間だよ。
　そんなわけもなく怯えられたら傷つくんじゃないかなぁ。」


思えば私たち『ひぃいいいいいいい〜』とか
　　　　　　『ぎゃぁぁぁあああああ』とか色々言ってたっけ…






するとトンボが突然立ち上がった。

「僕たちは悪いことをしました。
　不必要に怖がって。フォル先輩のことろくに知りもしないくせに。
　なので今から謝りに行きます。」

「わ、私も行くよ！」


謝るなら今だ。


「行ってきます！！！！」
「ちょっと〜待ちなさぁい！！！」







駆け出していく新入生達を華聖士の皆さん達は
微笑みながら見つめていた。

「私たちにもあんな時代があったなんて…
　驚きですよね…」
「素直な子達だったな〜」
「もしもフォル先輩にめちゃくちゃにされちゃったら
　可哀そうだなぁ」

「それはないよ。」


カノン・アイサリムは、ふと空を見上げながら言った。

「あの子達なら大丈夫だよ。
　キチンと謝れるでしょう。
　それよりあの子達ならフォル先輩の心の壁を破ると思うよ」
「心の壁？？」
「知らなかったの？フォル先輩の能力は闇なんだよ。」
「え？」

「闇の能力は人の心が読めるの。
　だからフォルクロリカ先輩はすごく寂しい人なんだよ。」


靴音だけがコツコツと響いた。