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Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。オリキャラ募集!詳しくは本文へ ( No.26 )
日時: 2011/10/19 16:46
名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)
参照: 行きます山下初のハーレム!!

第2章 とある彼女は銀の鈴。


 注意。

 東翔→瀬野翔子
 椎名昴→椎葉すみれ
 王良空華→王之宮空
 二条蒼空→一条蒼
 堂本睦月→堂島菜月
 祠堂悠紀→藤堂優華
 月読怜悟→月野怜
 篠崎蓮→篠原蓮華
 国枝つかさ→国木田つばめ

 となります。

***** ***** *****

 その日はやけに廊下が騒がしかった。何か、男子が異様にうるさいというかなんというか。そんな感じです。
 女子もうらやましそうな目で廊下の先を眺めていました。
 何を見ているのか気になったので、私はひょっこりと顔を出しました。
 人だかりの先に見えたのは、9人の女の人です。転入生か何かでしょうか? その方達はやけに美人さんでした。

「こんな人が転入してくるなんて……皇学校も知れてきましたね」

 私は思わずつぶやきました。
 ん? 何だか異様に身長の高い方がいらっしゃるような——。

「あら、銀髪が可愛らしいお嬢さんですね」

 その9人の中の1人——ふわふわと先が巻かれている茶髪の可愛らしい女の子に言われました。
 そんな事、生まれてこの方言われた事ありません。いや、兄には言われた事ありますけど。

「ありがとうございます。そちらも綺麗ですよ?」

「あら、嬉しい。あなたのような綺麗な人に褒められて、私は嬉しいわ」

 茶色の髪の女の子は、私の手を握って言いました。

「椎葉すみれって言います。よろしくお願いしますね。そちらのお名前は?」

「あ、神威銀です。ぜひとも銀とお呼びください」

「そう? じゃあ銀ちゃんって呼ばせてもらブゴフッ!」

 あぁ、すみれさんが蹴られました?!
 すみれさんを蹴ったのは、艶やかな黒髪を持つ大和撫子という言葉が似合いそうな美人さんでした。色素の薄い瞳をこちらに向け、笑顔を向ける。
 あの、何で蹴り飛ばしたのでしょう?

「初めまして。瀬野翔子と申します。銀さん、これから暇かしら。私達の為に学校案内してくださらない?」

「えと、翔子さんですね。分かりました。謹んでお引き受けします。えと、後ろの——その、眼帯をしてる人? 何故こちらを睨みつけているんですか?」

 何だか翔子さんの後ろで恨めしそうに眼帯の女の子がこちらを睨みつけてきました。
 黒髪は短く、爽やかな印象があります。怪我をしたのでしょうか、眼帯を右目につけていました。つけていない方の瞳は鮮やかな青い色をしています。いえ、青と言うよりかエメラルドグリーンと言った方がいいかもしれません。
 女の子はハッとした様子で視線をそらし、照れくさそうに笑いました。

「ごめん。目が悪いからさ……あはは」

「それはお気づきになりませんでした」

「(よぉ言うわ。本当は両目視力2.0以上あるくせに)」

「(黙れ殺すぞ)」

「(おーおー、やれるもんならやってみやがれや。そないしたら銀ちゃんに姿がばれるだけやけど?)」

「(……くっ。誰がこんな作戦を思いついたんだよ!! 隠密なら負けねぇのに! 忍びを舐めてるだろ!!)」

 さっきから眼帯の女の子と金髪の女の子は何を話しているのでしょうか。
 すると、金髪の女の子がこちらへ振り返り、にっこりとほほ笑みました。

「すまへんな。転入してきたからテンションが上がってしもうてん。あ、うちは堂島菜月どす。以後よろしゅう」

「あ、京都弁ですか?」

「普通に話した方がええんなら、そちらを話しましょうか?」

 金髪なのに合わない京都弁(山下が下手なだけであって全然喋れてなさそう)……。ギャップというものでしょうか?
 えと。本当に残りの皆さんはなんて呼べば——。

「一条蒼だぜぃ。よろしくにゃん☆」→黒い髪で青い瞳の女の子。髪をポンパドールにした子です。

「月野怜」→背の高い黒髪紫色の瞳です。儚い印象。

「藤堂優華ね。よろしく」→ヘッドホンを首からぶら下げた眼鏡の茶髪少女です。片方の目が隠れています。

「し、篠原蓮華だ!!」→茶色の髪をポニーテールにした女の子です。どこか不良っぽいイメージ……。

「国木田つかさですわ。よろしくお願いしますわね」→お上品な言葉遣いを使う琥珀色のロングヘアを持つ女の子です。

 全員の名前が分かり——いや、1人分かっていません。
 さっきから言うタイミングを逃しているようでした、眼帯の女の子に向けて笑顔を向けます。

「あなたのお名前は?」

「あ、えと……。えっと。あの、——王之宮空、です」

 王之宮空さんはまた照れくさそうな笑みを浮かべました。
 私も同じように笑みを浮かべて、廊下を示します。

「では学校案内をさせてもらいます。ついて来てください」