コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。オリキャラ募集!詳しくは本文へ ( No.27 )
- 日時: 2011/10/19 21:15
- 名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)
- 参照: 行きます山下初のハーレム!!
第2章 とある彼女は銀の鈴。
学校見学を皆さんでしてました。
うーん。ですが、この人達。どこか黒影寮の人達に似てるんですよね。
あ、いや翔さんとか蒼空さんとかは見ないんですけど、怜さんが怜悟さんに見えます。
ついでに菜月さんは睦月さんに見えます。この2人が目立ちます!!
「えーと、次が授業なので、私はこれで……。後は先生にお任せ——」
「心配ありませんよ」
翔子さんがにっこりとした笑顔を浮かべました。
何が心配ないのでしょうか?
「先生達には公欠扱いするように言ってあります」
何を勝手な事をしてくれてるんですか、先生ぃぃぃいい!!
叫びたい衝動を堪え、私は音楽室まで来ました。音楽室は授業中ではありません。
「ここが音楽室ですね。えーと、次はどこを案内しましょうか」
「体育館とか行ってみたい。バスケしよーバスケ。なー、空ー」
「そだな。銀ちゃん、体育館ってどこなの?」
体育館は確か、誰も使ってなかったような感じがします。
私は音楽室のすぐそばにある階段を示しました。そこから1階まで降りるとすぐに廊下があり、体育館に続いています。
そう教えると、皆さんは1階へ降りて行きました。
「怜さん」
「……何でしょう?」
1番最後に歩いていた怜さんを呼びとめました。
少し、確認したい事があるからです。それは、
「怜悟さん。分かってるんですよ?」
「……誰の事?」
「とぼけないでください。この辺りで紫色の瞳を持つ人なんてそんなにいません。少なくとも怜悟さんだけです」
怜さん、改め怜悟さんはチッと舌打ちをして頭につけていたカツラを取りました。
やっぱり。怜悟さんだったんですね。
「他には誰がいるんですか?」
「教えられない」
「何でですか!! 私だって黒影寮の管理人ですよ?!」
「銀」
怜悟さんは大きな手で私の手を覆いました。そして自分の口に人差し指を当てて言います。
「今は授業中」
あなたに言われたくないです。
「……とにかく、他の人もいるんですね。いいですよ。私は起こりませんから」
「ん。怒らないで。これは、銀の為」
私の為? 何ででしょう?
怜悟さんはポンポン、と私の頭を撫でました。まるでお兄ちゃんに撫でられているような手つきです。
「私の為に女装したんですか」
「え、いや、これは」
「どうなんですか?」
怜悟さんは黙りました。何も言わなくなりました。
まぁ、女装するなら理由があるのでしょう。そこまで追求する訳にはいかないです。
すると、カツンと何かが歩いてくる音がしました。
「やぁ、銀ちゃん」
「矢崎さん。あれ、授業は?」
授業中であるはずの矢崎さんが、何故か私達の前にいました。
矢崎さんは優しそうな笑みを浮かべると、手を差し伸べました。
「行こうか」
視界が暗くなりました。